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deadman
【in the direction of sunrise】
2005.12.18 (Sun) OSAKA MUSE
出演
deadman
deadmanとの初めての出会い


番号が早いから余裕かましても大丈夫だろうと開場から5分経ってから入ると誰も居なかった…。
なんとOSAKA MUSEの会場の半分が埋まってなかったのだ。

「え、…deadma、人気ないのかッ!?」と感じたんだけど、徐々に徐々に埋まっていった。
全体としてキャピキャピしていないというか…何だろう…「deadmanを見に来た」といった感じで、
わりと大人しいというか…決して冷めてるんじゃなくて会場全体が程良い距離感を保ち、落ち着いてた印象を受けた。

… …

楽器隊によるインストstar babyから始まり、イントロが終わるかなといったぐらいのタイミングで、
痙攣したパフォーマンスを見せる眞呼が登場。衣装はPVでも見れる白眞呼である。
次は「701126」。拳をあげて、無骨でストイックなサウンドを魅せる。


PVで登場した蝋燭立てのようなマイクも登場。「rip roll soil」では、眞呼が手拍子を要求。
奇怪的かつどこか…癖のあるリズムで、この時点で他のバンドと別格な何かを漂わせていた。
流行に流されたならハマるような音を狙ってくるんだけれど、これは聞き手がひきこまれてるといった感じだった。
raison d'etreでは右肩、左肩、両肩と廻して眞呼ダンス(?)を披露。
しっかり聴かせるメロディが初見ながらノれた。


ここで一度会場は真っ暗になり…メンバーを呼ぶ声が響く。
そして綺麗なaieのアルペジオから掻き毟るように入った「苦悩の中の耐え難い存在」。
俺が一番好きな曲で悲壮感溢れる詩の世界観、眞呼のファルセットが映えるナンバーである。


ただ歌うのではなく、音を演じるヴィジュアル系を感じた。そして、「follow the night light」。
PVの映像が頭に流れてきていて正直ステージでどんな動きをしていたかはちょっと忘れてしまってるが、
新deadmanの代表曲として大切な曲になっていくのではないかと思った。


follow the night light、  asthenia bullet stainでは、個人的にアルバムですっ飛ばしていた曲なんだけれど、
自分の中であまりウケないようなメロディもステージで歌えば印象が変わり、改めて好きになってしまう自分がいた。
そして体温では輝かしい太陽のような照明がキラキラと光っていて毒気のない、
悲しみで溢れたこの曲に感動して、全員のプレイに見入ってしまった。


届け 貴方が居ないと 思い出まで夢になる
届け 繋ぐ手の温度で 「また明日」と今を繋ぐ


…そしてしばしの沈黙……メンバーコールすらしない…咳払いすら咎められそうなほど、余韻に浸った会場。
そしてドラムから始まり…青黒い空間の中繰り広げられた。

兄弟(deadmanのファンの呼称)はそれだけでわかる……向日葵
マイクスタンドにもたれかかりながら遠くへ手を伸ばす眞呼…手が届かない苦しみからでる嗚咽。
ある意味、俺の固定観念としてあるdeadmanがそこにあった。
そしてそのままギター音からはじまる「聖者の行進」、When the saints go marching in
日が微かに差し込んだように明るくなったように感じたのだが…


this day. this rain. 蟻塚と続き…どうしようもないほど救いの無い暗さになってしまった。
「蟻塚」では何かを掴もうと…幻覚を見ているかのように何かを守ろうと蟻を払う動きが気味が悪かった。


眞呼「うぁあああああああああああッ」

…と絶叫。そして25では眞呼は激しいビートにあわせて肩を廻しまくる。
身体全体で廻す。音を感じて身体で踊る人形のように。そして疾走感あふれるgod。そして、


眞呼「頭を振れッ!!」


眞呼が真っ黒な…目の穴さえ開いていない袋をかぶり、奇声をあげるbodybag No.
ファンは、重くて病的な空気を出す眞呼にあわせてヘドバン。そして挑発的なリズムから、Tokiのドラムからはじまり、


眞呼「さぁあああ、お待ちかねッ、ダアアアンスッ!!」

と、blut。原曲である「blood」がアップテンポになり、身体でノル兄弟。
「太陽がジリジリ」のところで手を太陽に見立てるところが特徴的だった。
聴かせる空間から一気にダンスパーティー。そして、メロディアスなlunch box
決して明るくは無いがカッコよさが溢れていた。dim quietではベキベキなり響くベース音、
そしてひたすらあおり続け、それに呼応する兄弟の姿があった。grand ground


through the looking glassでは敬礼ッ敬礼ッ。歌詞の跳ねるようなリズムとaieの掛け声、
歪むノイズギターが鳴り響く中、キ○ガイウサギのような声で、「パィパァアアアアイッ!!(バイバイ)」と、
頭をウサギのように耳をピョコピョコさせる眞呼…ウサギなのに全然可愛くないどころか…怖いってとこがすごい。
兄弟も掛け声をかけて敬礼。溺れる魚quo vadisでは、人格ラヂオのときでもパクられてる「スリー、ツー、ワンッ、GOッ!!」が印象に残った。re:makeで最後の暴挙、モダンな雰囲気でシメるとみせかけて怒涛の狂気をたたきつけ、そして最後はadditional cause for sorrowでしっとりと終わり兄弟は拍手を送った…。


眞呼「またなぁッ、兄弟ッ!!」

と捨て台詞を吐いて全員ステージを去った。しばらくアンコールがあると思ったんだけれど、
ドラムが片付けられている地点で、「アンコールなし」が確定…。
でもヴィジュアル系恒例のアンコールがなくても…キチンと締めくくられてちょうどよかったと思う。
満員御礼でもなく…ゆったりと見れたけれども…癖になるようなステージング、音。
風格を魅せるかのような安定した演奏力は必見。
男のファンも多く…いや、個人的な意見として、「めちゃくちゃ見やすいから見てみなさい」とオススメしたいです。
暴れたいだけの最近のチープなバンド見るより印象に残るのは確実です。


…誕生日に後悔しないでよかった。(笑)



・star baby
・701126
・rip roll soil
・raison d'etre
・苦悩の中の耐え難い存在
・follow the night light
・fragile sandy
・asthenia bullet stain
・体温
・向日葵
・When the saints go marching in
・this day. this rain.
・蟻塚
・25
・god
・bodybag No.
・blut
・lunch box
・dim quiet
・grand ground
・ the looking glass
・溺れる魚
・quo vadis
・re:make
・additional cause for sorrow




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