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deadman
【2006 last tour [endroll]】
2006.05.08 (Mon) OSAKA MUSE
出演
deadman
眞呼「兄弟!!また会おうぜ!!!!!!!」


deadmanのライヴの人数は知っていた。
しかし、今回ラストツアーということで人が増えるだろうと思ったが、まさかほぼ満員だとは思わなかった。
いつでも見れるという安心感がファンの中であってのだろうか、
解散となることで、これだけファンが見に来たのだろう。全ては億足にすぎないが、
確かなことは、deadmanが愛されているバンドだという事実だった。

… …

激しいSEにのって、ドラムToki、ギターaie、ベースKazuya、
揃って位置につき、…そしてしばらくしてから眞呼登場。
「盲目の羽根と星を手に」へ。明るく澄み切った空気を作り出し、身体で乗り出す。
黒いスーツを身に纏い、帽子を押さえながら軽快に歌いだす眞呼。

眞呼「ウェルカぁあああああああムッ!!」

そして会場中、TokiとKazuyaの独特のリズムから察知し、手拍子を始める。
「rip roll soil」。ラウラウラ♪っと身体を揺らす。aieのファルセットと眞呼、
そしてKazuyaのベース音が絡み、ノリにのった会場の声と手に、
真っ赤な照明に照らされた眞呼もテンションがあがっているように見えた。

そのまま、勢いにのって、「raison d'etre」。踊りだす眞呼。軽快なリズムに、歌いながら帽子を押さえ、
くるくると回る眞呼。縦横無尽に音が動くKazuyaのベースに心拍数も踊らされているようだった。deadmanの勢いはとまらない。

「listen moment , listen moment!!」と独特のコーラスの中、疾走していく、「受刑者の日記」
曲が終わった後、眞呼の一声に拳をあげたあと、「Kafka」…そして、意味不明の言葉を放ち悶える「bodybag No.」
会場を見つめては、手招きしたり…指をさしたり…そして澄みきったボーカルを飾るaieの繊細なギター音、
狂気的なものを見せた後、しっかりと歌い上げる「asthenia bullet stain」
「faith head」では…「遠くへ遠くへ」…と会場中をコダマし…「俺は神じゃない」という歌詞が特別響いたような気がした。

そして、明るくなった会場を加速してどん底に落ちていくように、「Family」「dim quiet」へ…タンクトップで登場していたKazuyaのピックを加えて、鳴らすベースに身体を揺らし、眞呼の指数え…aieの掛け声に会場も反応して拳をあげる。 コミカルでグルグル回るような変則リズムの「grand ground」が終わった後、しばし沈黙した後…眞呼がMC。



眞呼「ようこそー……暑いね………どうすんの…(会場笑)…人種を超えた方……よろしく…」


そして…言葉につまり…また沈黙…、その沈黙に不安を覚えたのか徐に眞呼…

眞呼「ー…ーーー……もうちょっと何かない?もっと盛り上がってくれ(笑)」


そして、ファンと眞呼が掛け声を交わした後、Tokiのドラムを合図にはじまった、「苦悩の中の耐え難い存在」
古くながらもやり尽された曲。しかしこの曲が俺のdeadmanの曲の中で特に好きな曲のひとつだ。
悲哀を含んだファルセットが甲高く響き渡ると、そこから流れるように、「follow the night light」
キャッチーなメロディラインで耳に付きやすく、アルバムに付属されていた
DVDの映像が頭の中で蘇ってきた人も居たのではないだろうか?

「fragile sandy」から、「maze room」へ……ここまで結構な曲数をこなしたワケだが、
正直、全く時間の流れを感じなかった。この地点で一時間かかっていたはずなのだが、
まだ始まってすぐのような気がした。しっとりとした「blue berry」を聴かせた後、
しばらく沈黙…メンバーがチューニングアップしている間、
ヴィジュアル系のバンドでは黄色い声が飛び交いそうだったがそれは無かった。
闇の中で…スローテンポから始まり…眞呼の叫びが小さく鳴り響いた…青いライトがメンバーを照らす。

「向日葵」。キョロキョロと視線を動かし、蝋燭立てのマイクにもたれながら歌う眞呼。aieとのコーラスが重なり、
より深く沈んでいくように感じた…静かに…静かに…。
そして、そんな闇を照らす一筋の光が差すように…「ドリスからの手紙」


音源のみでしか聴いたことが無い上、好きな曲だったせいか、
このとき、「やっと聴けた」という感動が俺の中であった。女性の憂い、悲しみ…ポツリポツリと語る
「現在であなたと過ごせた日々とても幸せでした... 」。そして最小限の音で構成されたバラード…


「体温」。このとき、本当に名曲に感じ、「届け 貴方が居ないと 思い出まで夢になる」というこの歌をずっと聴いていたいと思った。
救われたように思えた"体温"から…失望の「this day. this rain.」…、
そして口から泡を噴きながら自分の顔…照らして道を探したり……ライトを照らす……狂気を感じた 「蟻塚」
曲が終わると同時にライトが切れ…本当の闇へ……静まり返り…その静寂を思いっきり叩き壊した眞呼の一言(笑)


眞呼「……はい起きてー…起きろよー…?(笑)」


会場微笑。そして軽快なリズムから、


眞呼「踊ろうぜぇええええッ!!」


待ってましたといわんばかりの、ハイテンション、「blut」。太陽がジリジリ〜♪で、手を太陽が照らすように翻し、
そして飛び跳ねる会場。別のバンドのLIVEに変わったかのように会場からも声を出して、一体感が生まれる。
壊れた笑顔で歌い上げる眞呼。そこには感情しかなかった。そして、「溺れる魚」では、変則的なリズムでも付いていき、
頭を身体ごと振る会場。そして、いっせいに敬礼を繰り返した、「alice」
いかれたウサギを演じる眞呼、そしてここまでひたむきに演奏するメンバー、そしてハイテンションの会場、
全てが同調するかのように手拍子。そして、


眞呼「スリー、ツー、ワン、ゴォオオオオ」


の掛け声で始まる、人気曲「quo vadis」。突発的に爆発する曲ながら、会場は拳をあげてそれに答えた。延々とノイズを響かせた「re:make」、モダンな雰囲気に転調した後、全てを捨てきるようなハイテンションで眞呼が吼え、会場が吼えた。Kazuya、Tokiも笑顔でプレイ。そして最後畳み掛けるように滅茶苦茶にして、「additional cause for sorrow」をしっかり聴かせた後……そのままステージを後にしたdeadman。



_____まだ終わらない。


アンコールの後、黄色い声の中に、「たかまさ〜〜〜〜〜」っという声が……一部、
「たかまさって誰?」と顔をしていると、眞呼が手にジャッキーの人形をはめて、人形劇wwwww

眞呼「(どうだ、俺のパンチは見えないだろ)」

っと、腹話術をしてパンチする人形に大爆笑w

眞呼「あのね、今日えらいことになりました………靴壊れました(笑)」



眞呼の靴がベロー〜〜〜ンとばっくり割れているのに眞呼も会場と共に爆笑。
眞呼「なにやったらこうなるんだ!?」
会場「がんばったから!!」
眞呼「バカ(笑)、いつもがんばってるよ(笑)……ぁぁ〜〜〜…あ゛あ゛ッ!!」

と変なテンション…そしてまた、人形を操りながら、
「両手パンチ!」とか「俺もノりたぃい〜」とダダを捏ねさせたりと、眞呼壊れ気味(笑)

そして、そのまま、

眞呼「イイかぁああああああああ!!!」

という掛け声と共に、「star baby」…俺はアルバムの導入曲のような扱いだと思っていたが、掛け声をあげ、同調し、会場を一気に爆発させた。そしてそのまま疾走感のあるダークナンバー「701126」、deadmanの男らしさが十二分に出るようにクールに歌い上げ、カオスな空気に拳をあげる。


World  どう呼ばれてもかまわない
名前などだいたいミクロなプライド
洗礼者はお前らじゃない
ハデにやるぜ 消えてなくなれ!!!


ヘッドバンキングで、会場をdeadmanに染めた瞬間、全員に笑顔がこぼれ、拍手が巻き上がった。…最後、眞呼、

眞呼「兄弟!!また会おうぜ!!!!!!!」

幕が閉まった。





____________会場の照明が明るくなっても、会場の皆は帰る気配はなかった。

それはナミダのアンコールなんかじゃなく、笑顔で心の底から「物足りない」というものだった。

眞呼「こらこらこらあああああああッ、
   帰れっていってるだろ!!


……ってタカマサが言ってます(笑)」

と手に人形、「タカマサ」を手にはめて笑いながら登場。





眞呼「さよなら〜〜〜〜、お〜わらなぁい〜〜〜、時をぉおお〜〜瞳とじるよぉおお〜〜〜〜♪……ってタカマサが言ってます」

…たぶんLUNA SEAあたりの物まねだったと思う…詳しく知らないけどw
そして眞呼、笑いながら、

眞呼「あのさぁ〜…そういうことされると終わらないからさぁ〜…あと一曲、あんまりそういうことやってると雨降るからね?


もう一曲遊んでやってください、イイかぁああああ?全員かかってこいッ!!?」

そして、本当のラスト…「re:make」
最後の拳を振り上げ、……やっぱり眞呼、人形タカマサを手にはめて、パンチを繰り出すw
Kazuyaのベースを持って、人形タカマサの自称:見えないパンチでボィ〜ンボィ〜ンとマヌケな音を出して、
眞呼、会場を去る。爆笑し、カーテンが閉まったも全員拍手…全員終始笑顔だった。
そして口をそろえていった。


「今日のdeadman楽しかったね」





それでいいと思った。
好きなときに好きな音楽をやってくれる。
それが、deadmanなのだと。



・盲目の羽根と星を手に
・rip roll soil
・raison d'etre
・受刑者の日記
・Kafka
・bodybag No.
・asthenia bullet stain
・faith head
・Family
・dim quiet
・grand ground
・-MC-
・苦悩の中の耐え難い存在
・follow the night light
・fragile sandy
・maze room
・blue berry
・向日葵
・ドリスからの手紙
・体温
・this day. this rain.
・蟻塚
・blut
・溺れる魚
・alice(through the looking glass)
・quo vadis
・re:make
・additional cause for sorrow

・-encore 1-
・star baby
・701126

・-encore 2-
・re:make




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