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cocklobin
BLACK Sugar POT
2009.01.16 (fri) 大阪MUSE
出演
Sugar
9GOATS BLACK OUT
オープニングアクト:cocklobin
鳥を人へロビンソンへそして貴方へ。「cocklobin」へ。

デジタルかつ妖艶なSEに乗り、黒い衣を纏って登場したcocklobin。
ベースとドラムの2人をサポートにつけ、5名で登場。

声援は無い…というより、あの雰囲気は声援を送ることさえ許されない空気だった。
語るように英詩を歌うniguの声、赤子をあやすように。

そしてやがて、夜が明けたような優しい雰囲気を切り裂く音、音、音。
リスナーをひっかき回すような軽快かつ攻撃的なダンスサウンド。
会場中を圧倒するかのようにキレ良く踊るniguのパフォーマンスを見せる楽曲、
「cock」は一気に見る者を引き付けた。

tosinnのときからそうだった。
ぶれないniguのヴォーカル力、そして初めて見たその全身で出す表現力。
Blast、Sivaとそのサウンドで魅せてきたギタリスト依織、
そして遠くを見つめながらプレイするshinichiは、 その音で飲み込む。
会場を後で圧倒する後、MCへ。初めて聞くMC…その雰囲気は、


「おっす、はじめましてぇ」

何だか、黒い衣装とは裏腹な陽気な感じがするMCである。w


nigu「三日目、今日がラストの公演になります。
皆様、ようこそ最後の公演に着てくださり、真にありがとうございます

先日の高田馬場エリアで…風邪をひいてしまって…
ハイトーンが出せるか出せないかの調子ではありますが、まぁ…、 そんなに…力入れずに聴いてくれたらいいかなっと。
ちょっとおかしいなコイツラと思ってくれたらいいかなと思います。そんな感じでよろしく行こうかな・・・と思います。

(シーン…)

…なにこれ?(笑)


曲とのギャップが激しくて付いていけない人と、
懐かしさに心を震わせる人達とで妙な雰囲気になっていた。(笑)

俺が喋ると長くなるから…喋らせないように。 大阪には当たり前のように来ますよ。また見に来てよ、よろしくぅ。
(ポツポツと拍手)…サンキュー………中途半端が一番悪いな。w


「それでは、拳なんかをあげていただければ…」と、続き、
アルペジオギターから一気にダークな空気を爆発させる「chloe」
会場全体が拳を上げ、掛声を上げる。オープニングアクトとは思えない会場全体を巻き込んだ空気。
親近感と、cocklobinという世界までの距離感を使い分けるのが巧い。
別バンドの例えなら、人格ラヂオに近い気質だ。アットホームな雰囲気と曲世界の半端ないギャップ。
それでも世界観がぶれない。客層も今回のツーマンで似た気質だからか、その雰囲気に楽しんでいる様子だ。

心地よい炸裂音という表現は矛盾しているだろうけれど…その言葉が当てはまる。
時折見せる機敏な動き、空を掴むような手、帽子を抑える手、その手に踊らされている。

cocklobinというバンドの始動に対して、
注目しよう…もっと曲を聴きたい…そう決めたリスナーは会場でどれほどいただろう、
その答えは、メンバーが去った後に起きた、
会場全体に巻き起こる大きな拍手の渦が、教えてくれたような気がした。


・cock
・chloe




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