logo


LOKI
【 〜 震撼遊戯 〜 】
2009.06.20 (sat) 大阪MUSE
出演
the Underneath
アヲイ
9GOATS BLACK OUT
オープニングアクト:LOKI
何度か輝きを鈍らせた惜しい原石

今回のライヴ【 〜 震撼遊戯 〜 】。雰囲気もバラバラ、客層も被りそうにない、俗に言う、異種格闘戦となるライヴであった。
基本的にワンマンしか行かないのだが、「the Underneath」の存在と、「9GOATS BLACK OUT」を目当てに行った。

ライヴチケットは、「余裕あり」となっており、まだ客があまり入っていない、気楽なイベントだと思っていたが、
箱を開けてみると続々と後から、客層が増えていき、会場を詰め込まないと入れない状態。

ファン層も服装も統一せず、男性ファンや外国人のファンも大勢居たライヴとなっていた。

__________________________

期待が高まる中、今回、オープニングアクトとして出ることになった、「LOKI」が登場した。
ギターヴォーカルのYUI、ギタリストK.Negoro、ベーシストCRJU、ドラムTumiの四人編成。
物販の音源数からみて、これまで活動してきたバンドらしく、京都出身のバンドのようだ。


曲調としては、ダークやポップというよりも、硬派なロック寄りのサウンドが主流で、声質も悪く無く、
オープニングアクトとしては良いバンドであった。
しかし、オープニングアクトという出方、そして各メンバーの頑張りが個人のもので、
バンド一丸としての魅力としてはメンバー同士が潰しあっていた印象を受けた。


「シュラノミチ」、「荊」…と暴れる要素を含みながらも、聴かせるメロディを含んだ楽曲。
確かに良い曲なのだが、客層から見たバンドの姿としては好き勝手しているように見える。
一生懸命なのは解るのだ。しかし、惜しいと感じたのは先述したとおりの個人プレイ。バンドというより四人。


跳ねるようなリズム「Loseя」、客層がヘッドバンキングしている方が目に見えるのに、
「飛べ!飛べ!」という型にはめた煽り方、オープニングアクトで知らない人が多くであろう立場では、
最後あたりまでMC無しで無理に煽らず、音一つで聴かせ続けたほうが良いように思えた。


「夢追い人」では、ギタリストK.Negoroが上着を脱いでいるときに、
曲を走らせる見ている側としてはあまり印象の良くないミス。
MCで熱い状態を伝えて、テンションを上げればよかったかもしれない。


盛り上げようとする気持ちは伝わるのだが、動きにキレが無く、
モニターの上でも、いまいち煽りきれていないベーシストCRJUや、
ルックスは良いはずなのに印象に残らないドラムTumi。

動きや魅せ方は派手で、良さそうな印象を受けるギタリストK.Negoroだが、他メンバーを食い過ぎている。
声は良いのに、歌詞の世界に今一つリスナーを取り込めないヴォーカルパフォーマンスの弱さなど、
音は良いのに、ライヴ慣れの問題で、音の好印象を潰している印象を受けた。


ここまでツラツラと書いたが、酷いバンドではないのだ。
聴いた人は解ると思うが、曲はシンプルでバラードも良い塩梅のメロディなのだ。
ハードルが高いかもしれないが、音や曲が良いから期待してしまうバンド、LOKI。

次は、メンバーが互いに状況を見て動け、助け合えるバンド。
そう、バンド一丸となって盛り上げる「LOKI」が見たいと感じた。


・シュラノミチ
・荊
・Loseя
・AwakingVision
・夢追い人




>>BACK?