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boogieman
【 憮然ト嘘 】
2009.12.20 (sun) 心斎橋FAN J
出演
boogieman

一瞬を感じ、一瞬を楽しめ、後悔しないように

チケットの番号が130番台とかなり後ろのほうになるだろうなと自認し、ライヴハウスに向かった。
17:30に向かうと会場内にお客さんがすでに入り何故か始まっている様子。

看板を見ると、「アニメソングDelight episode.13th」


・・・??


「あぁ、なるほどね、これはきっとアレや。
お昼の部の看板がそのまま出たか何かやな。ちょっと抗議せんといかんな。」


結婚式の受付も付けた俺です。プログラムの間違いを指摘したときの如く、
穏便に済ませますよ。大人ですからね。ちょいとお兄さん、何か違う看板出てますよ、
次はboogiemanですよ?密室な感じのあの空間でモッシュするんですよ?




え?ライヴハウスが違う?
んなバカな、冗談きついよ。ヴィジュアル系といえば、FANJ twiceでしょ?




[心斎橋FANJ twice] じゃなくて、[心斎橋FANJ]?

[心斎橋FANJ twice] じゃなくて、[心斎橋FANJ]??


・・・まじで?






「大事なことなので二回言ってみました」ってレベルじゃなく、本当に焦った。
「貴様、浪速が大変だったら、FANJ twiceでやっただろうが!何やねん、twice取れるって!と、
「アカンやらかした」「boogiemanは遅刻する出来る子!」とドラクエWのザラキ唱えるアイツの如く、呪文を繰り返す。
何やら俺と同じ間違いをやらかしたファン達がいた。ゴシックロリータさんと同行して、
俺よりも先に地図を見てライヴハウスに向かっていた人達の後をつける。スニーキングミッション。

小学校を目印に曲がればいいといわれ、あまりに小学校に見えなかったり、あまりにライヴハウスの雰囲気が出てなくて、
「え…ここなん?本当にここなん?」と疑いつつ入る。18:00開演予定に対し、17:55に入る。

ロリータさんとは別れ、俺は一人、「ロッカーどこやねん」と不審者丸出しでうろちょろし、最終的にスタッフさんに訊いて、
結局クロークに預けた。トイレは綺麗なほうなんだが、親切か不親切かよくわからんライヴハウスだ。

見た感じ、ライヴハウスのスペースの構造は「西九条ブランニュー」の構造。
前から後ろに長く、横のスペースが無い。客席とステージとの高低差が無い上に、後ろに行けばいくほど見えなくなる。

下手上手にスピーカーがどんとおかれており、楽器隊があまりにサイドによるとスピーカーとかぶって見えなくなる。
ドラムが自然と上手に追いやられる感じになっており、個人的にあまり好きじゃない構造。美しくない。

でも照明器具は綺麗だし、同じ目線で暴れたい人にはオススメ…といったところか?

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開演時間から15分ほど遅れ、唐突にSE「k4 =parallel [world] 偽 [word]」が流れる。
カーテンは元から開かれており、ぞろぞろとメンバーがスタンバイする。

「揺らせッ!」

ジュンノの煽りを加えてボルテージをあげていく、「d.CHILD」
手拍子を加えたりもしつつ、サイケデリックなバンドサウンドで盛り上げ、
ダークネスサウンド、[P]agent へと展開する。

「I forgot myself...」と、くるくると回りながら呪文のようにつぶやくジュンノ。
ギターをかきならすユアナの挙動不審さも健全で、二曲目ながらも低い位置からベースを弾く万作も汗だくである。
初期からプレイされているこの曲、毎回見るたびに不快さを増す気持ち悪さが出てて面白い。

そしてその気持ち悪さを払拭するかのような疾走感を持つ「recurrence.」
boogiemanの数少なきバラード、「紅い月、沈む意識、逸れる想い」へと続く。

万作のコーラスもあったりと、冷たい印象ながらも熱を帯びていく展開で、
ライヴを重ねることでこの曲も良い位置づけの曲となったように思える。

「おーい、大阪。初っ端の割には元気がねぇなぁ〜、
もっと、もっと壊れてもいいんじゃないか!?」


怪しいイントロからヘッドバンキングへの煽りへと続く、「13月」
前のめりで会場を見渡し、マイクで頭をゴンゴン叩いたり、煽り倒すジュンノ。
妖しい雰囲気を醸し出しつつ、緩急をつける。

そして代官山の配布曲「recollection」、
メロディアスで毒気のあるサウンドを主にしたboogiemanにとって、
俺にとっては異質にさえ感じるキャッチーさをもった曲なのだが…

良い曲なのに配布ってのが妙に引っかかる。
ライヴでもやるんだったら、ライヴ会場限定シングルとか別の形でリリースすればいいのにと思うのだが…。


そしてここで、ジュンノのMC。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
セットリスト組んだんだけど、もう半分かなぁ…と。
やりようはあるんですけどね、ニルヴァーナを延々とループとか。

今更ながら気づいたんですが、俺は煽りが苦手だ。
『かかってこい』も意味分かんないし、『いくぞ』もどこに行くかが解らん。

それで「壊れる準備は出来てますか?」という煽りになるんですけどね。10回言ったら8回は噛むんですけどね。
曲数が少なく、松山千春並みにMCを長めにしていくんですが…。
さてさっき聞きそびれた人もいると思うんですが、煽りで、

「一瞬を感じて、一瞬を楽しむ」、これ大事でしょ?楽しむ準備は出来てますか!?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

まぁ…省略したが、ここまでかなり噛み噛み。あまりに噛むので「お笑いバンドじゃないですよ?」と、
和やかな雰囲気を出したMCの後、「奈落の花」へと続く。

実はこれパワーバラードではあるんだが、暴れ曲。
「your side!」で逆ダイだったりと、聴かせる部分や、艶っぽいギターソロなど、
好きな曲で何度も聴いていたが、俺が思った以上にポテンシャルに秘めた曲だった。

そしてこれも初期からある「疑想深愛」

"指先でなぞる 無垢な愛を 焦点のズレてる濁った目で"

派手にも盛り上がらないが激しい、ヘッドバンキングがあったりと不思議な距離感のテンション。
他にない、掴めなさを感じさせるテンションを保ち、ダークネスな空気が充満する。

「k4=parallel [world] 煩悩 [word]」、回転を速めていくようにテンポアップするゴシックSE。
そして会場が右往左往へとモッシュが起こる、「極我執」
後ろにほうにいた俺も何故か巻き込まれて、10人分ぐらい後ろにいたのに5人分ぐらい前の激戦区に出てた。

boogiemanの代名詞ともなるほど成長したモッシュ曲だが、やはり生で聴くとユアナのギターソロがかなりかっこよかった。
見せ所に秘めた「極我執」の熱をそのまま、「ニルヴァーナ」へと持っていく。

ミドルテンポながらも逆ダイ、身体を折りたたむモッシュなども起こり、暗転する。

ここまでの感想としては、boogiemanは不思議な展開をするバンドだな…といったのが大きかった。
「libido」が発売される前のライヴも見たりと、始動したあたりからライヴ見てたが、不思議。
表現すれば「目覚めが悪い」感覚だ。しっくりこない。


ジュンノ:あのぉ、これ、長めのMCでしゅか?

変な噛み方をして失笑するジュンノの緩いMCが始まる。(笑)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

インストアイベントの差し入れで、黒のキツイ「ミンティア」を貰うんですが、
今、家に18個ぐらいあるんで一端ストップ!

栄養ドリンクありがとうございます。我々、boogieman、レッドブル。
ユアナファンにレッドブルあげて…ユアナファン「に」?「へ」だ。(※この後、「へ」と「に」がごっちゃごっちゃになる)
ユウイチローファンには…

ファン:「魔王?」
ジュンノ:「魔王なんかあげんな、鏡月にしとけ!」


後ろで必死に、カモンカモンと合図するユウイチロー。相変わらずのネタキャラ化してたな。(笑)

「boogiemanは、ファンと繋がりたい!といっているにも関わらず、全然こねぇ!デメリットしかねえけどな!」
と愚痴るものの、追求されてシドロモドロとなったりグダグダになっていき、パスっと切って、ラストへ向かう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ファンが掛け声をあげる三拍シャッフル、「パラダイム・シフト」
そしてMC中に言っていたサプライズ、「新曲」である。雰囲気としては「recollection」に近く、
一言でいうと「boogiemanらしくない解りやすい素直な良い曲」

そして最後、ダンサブルなモッシュ曲、「new world」で本編終了。

アンコールのコール後、物販のシャツを着て登場。
ジュンノに関しては黒ぶちのメガネ、インストアでつけてるいつものメガネをつけて登場。

MCもほどほどに、「極我執」。
本編の時よりも激しく、個人個人が自己中心的に楽しむ。激しく、一瞬を楽しむように。
そして本編初めを超える盛り上がりを見せる、「d.CHILD」。
ヘッドバンキング、モッシュを繰り返す、「ニルヴァーナ」で締めくくられた。


終了は、20:00となり結果、2時間ほどであったが、正直な感想として、不完全燃焼で「物足りない」。
暴れまわったのに物足りない要素を感じるのは何故か?を自己分析したが、ある程度、展開が読めるのが辛いところか。

boogiemanの曲は癖がありすぎて、ライヴの使いどころが決まってくるような印象を受けた。
ニルヴァーナで終わるのなんか今やお決まりなのだが、個人的にニルヴァーナは好きだがこれがラストってのが気持ち悪い。
俺個人の意見としては、目覚めの悪い夢といった印象なんだ。暴れて終わった気がしない。

俺がこの先、boogiemanに求めたいのは、とにかく曲のふり幅。
トリッキーな展開が出来るバンドだからその毒ともいえる癖を使って、予測不可能な展開のライヴを期待したいところだ。
のびしろが見えるということは、成長の兆し。どう化けるか、2010年の展開が楽しみである。



・k4 =parallel [world] 偽 [word]
・d.CHILD
・[P]agent
・recurrence.
・紅い月、沈む意識、逸れる想い
・13月
・recollection
 -MC-
・奈落の花
・疑想深愛
・k4=parallel [world] 煩悩 [word]
・極我執
・ニルヴァーナ
 -MC-
・パラダイム・シフト
・新曲[メロディアス]
・new world


 -enocore-
・極我執
・d.CHILD
・ニルヴァーナ






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