Dの挑戦作となる、和テイストの作品。
琴の音と重厚なサウンドが絡むヘヴィサウンド。
攻撃的ながらも和音を意識されたサウンド。展開もかなり変則的でドラマティック。
過去の曲とは一線を引く異端作である。
"人は忘れようとも桜の忘れられない想いもある"、
というのが今回の歌詞のテーマである。
乱世から咲く桜、花弁が散ろうとも人の世を見続け、沁み込んだ血を吸い上げる。
生き物の生と死・・・時を見続けた桜は、どの桜よりも綺麗に鮮やかに、真っ赤に咲き乱れる。
「そめにけり」には、「染めにけり」と「初めにけり」の二つの意味が含まれている。
花は咲けども我が身は 哀慟血泣に敢へず 夜ごとに
亡き人思ほゆ 我が色 皆人らが後の表
Tsunehitoのベースのリズムやフレーズが秀逸なヘヴィサウンド。
ASAGIのヴォーカルも加工されたりと、細かいところで拘られているものの、
音で勝負したロックナンバー。
温故知新、古くから伝えられてきた和の精神、
未来へと向かうために洗練された日本の技術。
遠い昔から変わらぬ、根本、日本に住む人間、
和の精神を守らんとする人間としての本質を追求した軌跡の見える歌詞。
時代を経てもなお愛しき 生まれ来るは尊き命
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