D
太陽を葬る日
太陽を葬る日
「たいようをおくるひ」。今までのDの曲の中で、聴感上、最速リズムを誇る曲。
HIROKIとTsunehitoのリズム隊、ギター陣の刻むようなソロ、その上でドラマチックに歌い上げるASAGI。歌詞の内容は「大切な人の喪失」。太陽=大切な人。自分が闇の中にいるからこそ、太陽のおかげで少しでも輝くことができた……しかし、そんな太陽である人が永遠の眠りについてしまう……そんな内容。
ああ 眠れるとこしえの君 未来を運ぶ忘れえぬ人
永久を繋いでみても 二人の日々はもう帰らない
蒐集家
「コレクター」と読む。しっとりと仄暗い…こちらもドラマチックなスローテンポな曲。
疾走感溢れる攻撃的な曲が「太陽を葬る日」なら、アダルティで浮遊するような雰囲気がこの「蒐集家」となる。間の取り方など苦戦した部分があるらしいが、見事消化されたんじゃないだろうか。歌詞は、"偏愛"。自然の美しさを汚していく人間の醜さを、歌詞中、「黒橡」「青鈍」「伽羅」「蘇芳香」「二藍」「真朱」と表現されており、満たされぬ人間を、コレクションが憐れむといった皮肉的な内容。
※歌詞中に表記されている「真朱(まそお)」の本当の字は「真赭」、「蘇芳香(すおうこう)」とルビがふられているが「すおうのこう」が正しい。
囲まれた 生を感じぬ私を 美しいと呻(うめ)く
そう あなたは 人は「満たされることはない」
まとめ
初回版についている。PV「太陽を葬る日」では、プレイ面がたくさんあるプロモ。画質も悪くないし、ぴったりだと思う。通常版では「カラオケver(voiceless)」が入っているが、あえてPV付を狙うのが得策かと思われる。しかし…「太陽を葬る日」、聴く分には別にいいんだけれど、サビに物足りなさを感じた。折角、気持ちのいいイントロやメロディなのにどこか一歩足りなくないかなぁ…というのが率直な意見かな。サビでもっと昂揚して爆発すればすごい曲にならないのかなぁ……。
「蒐集家」は、Dのお得意ムーディな曲……といっても恒例のヴァンパイアの曲ではないけれど。イイ曲じゃないかなぁ。俺は好き。
【購入優先度】:

120/200
初めての人でも悪くは無い。無難に聴けることは聴ける。
【値段高価度】:

100/200
2曲+PV1曲…一枚二千円弱。しかし高騰する可能性は低そうなので余裕があれば買いましょう。
【オススメ度】:

120/200
Dとしては新境地。これからまた進化してくれることを臨んだ意味もこめて、これで。
【即ライブ用】:

150/200
ライヴに行くならこの曲やるかと。対盤ならなおさら、やるでしょう。
【幅広さ度合】:

120/200
王道的な組み合わせかな。両極なのでそこそこ楽しんで聴けると思われる。
【泣かせる度】:

70/200
歌詞に感情移入すると泣けるかも。「蒐集家」は、面白くてちょっぴり哲学的。
【全体的総評】:

130/200
ループして聴こうと思えばストレスなくサラー…と聴ける。成長は感じれそうなのでファンには必須。
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