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トリコロールオペラ鬱雪ドロップ(DVD付)
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Dolly/ ドリー
トリコロールオペラ鬱雪ドロップ(DVD付)
発売日:2006/11/01
参考価格:\2,415
価格:\24,150 OFF : -\21,735 (-900%)
※この情報は、2009/05/10 23:48のものです。
鬱雪ドロップ

「鬱雪」という言葉は「鬱積(降り積もる・不平や不満の捌け口がなくて心にたまること)」と「雪」を重ねた言葉。
キミという大切な記憶を何度もゼンマイで巻き戻すという物語。
聖のギターを活かすべく控えめにしたリズム隊であるが、それがDollyの世界を引き出している。
毒々しく奇怪なイントロ…不思議な物語を語りだすようなフレーズで歌う蜜。
しかし、サビ…物語の終盤に近づいていくにつれてメロディアスになっていく。浄化されていくように。

雨雫枯れまちぼうけ 錆びたゼンマイを巻いて
深い鬱に滲む陽にサヨナラして

黒猫カトリーヌ

アダルティなゆったりとしたシャッフル。哀愁の漂うギターフレーズと、哀しいセピアを彷彿とさせる雰囲気。
バックのコーラスとのハモリや、蜜の感情の込め方がより世界に引きずり込んでくれる。
歌詞は、母親のぬくもりを求めてゼンマイを回し続けるという物語。
黒い猫、カトリーヌに語る主人公。思い出に生きて、思い出に朽ちてゆく…そんな悲しい物語。

赤と黒で潰した四角い鍵盤が「もぅいいよ…」って背中を押してくれました
サイコフリッパー

和テイストを感じるようなフレーズが光るストレートナンバー。
変拍子、キャッチーなサビが特徴であるが、これはこの流れで聴くからより光って聴こえるように感じるのかもしれない。
歌詞は小さな自分の世界を止めるゼンマイ…そして再生するためのゼンマイの物語。
ちっぽけな七色の世界で生きるちっぽけな七色に染まりつつある自分。
数え歌を重ねていくたびに年を重ねて、最後、ピエロの一言に気づく…いつの間にか色褪せた…「忘れ去られた自分」。
七色に染まることで、消えてしまった自分を止めるためにゼンマイをまわす。


「サイコ」=精神、または精神病者。
「フリッパー」=見たいTV番組を探す為、次々とチャンネルを換える人。

my evaluation


PVもウサギのおもちゃが出てきたり、古い館の逆回転する古びた時計とか。
まぁ、基本はメンバーのプレイ動画なんですけれど画質はかなりよろしい。
世界観も熟し始めた感じで、見ていて楽しい成長。今回の作品は「今までのDolly」の表明とのこと。

次回作で、「これからのDolly」を見せる予定らしいので、今作から入っても問題は無し。
サイコフリッパーに関しては、作品の歌詞だけでは解らない。
Dollyのホームページの蜜の日記にヒントととなる詩が掲載されている記事があるので、
そこを読むとわかりやすくなります。リピートしてもストレスなく聴けるかな。

あえて、飛ばすなら「黒猫カトリーヌ」だろうけれど…、悪い曲ではなく、聴くと名脇役となっています。
ちなみに、中古商品が出回る中、これを新品で買おうという無謀なことはしないほうが吉。
何故、これを買うのか、中古では何故だめなのか自問自答してから購入して下さい。
「Dollyという存在に気付くのが遅かった」という点で諦めて、入手を検討してください。
人気CDなので法外な値段が付きやすい作品。