こちらも、羅針と同様、エスニックテイストな妖しいサウンド。
阿片に酔いしれ、感情が揺さぶられる情景を描く様に起伏が激しい、漾のヴォーカル。
鼓舞するかのように、緩急の付けたバンドサウンドがより妖しさを強調する。
「寂しさを忘れるため」の阿片。歌詞は、阿片を待ち望む女性の詩。
一端の理由のある服用に見えても、阿片のう効能が切れていくと露わになる、
貞操さえも捨て、心の底から快楽を望む醜き姿。
シャウトと、目まぐるしい展開が聴きどころである。
嗚呼、貴方が見えるわ 愛しているわ
目障りな服を剥ぎ取ったら犯してあげる
メロディアスながらも、黒魔術のような歌詞展開のダークな雰囲気を纏わせたサウンド。
サビで一気に爆発するが、そのときのシャウトと織り交ぜ具合が最高にカッコ良い。
いつか見た「悪夢」の模様を、描写したような歌詞で、
地獄と現実が降り混ざった混沌とした世界を描いている。
そんな悪夢に取り残された主人公は、完成しない世界で閉じ込められる。
ずっと、悪夢の中。ずっと。ずっと。
再会しない二匹 記憶は賽の河原 晴れた上空が どうしても思い出せない
<淫魔来レリ>狂喜と官能劇 冷めた表情で 飲み込んでいく
|