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秋茜
† amazon†
Jully/ [ジュリィー]
秋茜
発売日:2009/11/04
参考価格:¥1,000
価格:¥1,000 OFF : ()
※この情報は、2009/11/04 16:44のものです。
秋茜(アキアカネ)

秋の寂しさ、しかしどこか温かさを感じさせるノスタルジックバラード。
シンプルな展開だからこそ慎一郎の魅力が生きて、曲が活き活きとなっている。

秋になると思い出す、過去の想い人。
時が経っても、似ている人の顔を眼で追ってしまったり、
忘れることが出来ない日々を送っていた。

最後、そんな人から最後の知らせが届く、死去の連絡。
失ってしまい、どこかで「また…いつか…」と思っていた希望が消えていく。

消えそうになる想いを、秋茜飛ぶ空に向かい、届ける。


秋の空 揺らぐ雲 あの日々に帰れたら
離してしまったこの手は 二度と離さずに


夜明け

普通のバンドがやると爆裂ロックサウンドなのに、慎一郎の哀愁漂うヴォーカルにより、
ロック+昭和歌謡曲を見事に融合させたようなテイストになった曲。

疾走感溢れる展開の中、各パートの見せどころがはっきりしているから、
ドキドキしっぱなし音がとにかく熱い。「衝動」という言葉が合うぐらいのノリ。

「夜明け」という曲タイトルで絶望から差し込む光を予想するが、
この曲では真逆の内容で、差し込む光を絶望の中でひたすら待つ…といった内容。

これまで二人一緒にいた部屋に、一人置いて行かれた主人公。
支えを失い、写真の中に閉じ込めた過去にすがり、未来も何もかも夜に感じる。

「またね」という最後の言葉、
もう会えないことを解っていても、その言葉の優しさを捨てることが出来ず、
全てが夜になった部屋で待つ。ひたすら。

最後の『またね』は君の優しさ もう会えないと涙で知った
それでも捨てられぬその言葉を抱いて 夜明けを待つ



my evaluation


アルバム全体でバンドの核の部分を表現しようとするバンドもいるが、
この秋茜に関しては、この一曲で、
今の「ジュリィーの核」を表現したかのようなテイストになっている。

前作「アイデンティティ」では、
『ジュリィーがやってみたかったこと』をパッケージングし、
それを引っ提げてロングツアーを実施したわけだが、
今作ではその勢いを持ち、核の部分を出した印象。

挑戦作「アイデンティティ」が苦手でそこからジュリィーに興味が無くなった人も含め、
初めてジュリィーを聴く!って人にも伝わりやすいであろう、オススメしやすい作品。

今回の作品はかなり俺の好みです。