普通のバンドがやると爆裂ロックサウンドなのに、慎一郎の哀愁漂うヴォーカルにより、
ロック+昭和歌謡曲を見事に融合させたようなテイストになった曲。
疾走感溢れる展開の中、各パートの見せどころがはっきりしているから、
ドキドキしっぱなし音がとにかく熱い。「衝動」という言葉が合うぐらいのノリ。
「夜明け」という曲タイトルで絶望から差し込む光を予想するが、
この曲では真逆の内容で、差し込む光を絶望の中でひたすら待つ…といった内容。
これまで二人一緒にいた部屋に、一人置いて行かれた主人公。
支えを失い、写真の中に閉じ込めた過去にすがり、未来も何もかも夜に感じる。
「またね」という最後の言葉、
もう会えないことを解っていても、その言葉の優しさを捨てることが出来ず、
全てが夜になった部屋で待つ。ひたすら。
最後の『またね』は君の優しさ もう会えないと涙で知った
それでも捨てられぬその言葉を抱いて 夜明けを待つ
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