力が欲しい、強さが欲しいが手に入れる方法が解らない。
「無力」である罪を感じ、世の中に疑心暗鬼を抱く。
初期の中の初期曲でジュリィーお披露目のワンマンでもプレイされた曲である。
「サクラ心中」のような悲しいバラードであるがどこか仄暗く力を感じさせるバラード。
力強さを感じさせるギタリスト、杏太作曲。
雨に濡れ 名など無き花よ 咲け 鮮やかに
唯 心を殺して
空 堕ちた日に
慎一郎曰く、ジュリィー結成後、作曲活動開始から数えて三曲目に出来た曲。
曲調は雨の香りがするような湿り気のある悲しいバラード。
大切な人の温もりが忘れられず、
見知らぬ誰かに身体を抱かれても何も取り戻せない。
一つ何かをとってみても一つ無くすの繰り返し。
いつまでも前に進めない…未練の物語。
一つ汚れて、一つ癒され、又一つ…それの繰り返し
あたしには冷たい雨 逃れる傘が無い
今回リリースされたシングルの書き下ろし曲。跳ねるようなリズムと勢いのあるお祭りサウンド。
力強い男を感じさせる慎一郎の歌い方もあり、熱を感じるロックサウンド。
「死」を受け入れたときに感じる「生」の意味、路地裏で朽ちてゆく雑草魂の籠った曲。
前バンドの、ホタルのときにあったあの曲「野良犬の詩」とリンクされた作品でもある。
|
my evaluation
生きていくために見る、二つの「空」。
絶望というフィルターを通してみるのか、希望というフィルターを通して見るのか、
同じ空でも違う意味を持った内容を持った2タイプのSingleというコンセプトシングル。
ではあるが、三曲中二曲は変わらず、タイトル曲のみの違いとなる。
ちなみに「空が堕ちた日」は絶望を抱いた作品である。
ジュリィーの熱さと魂に初めて触れるリスナーにとって、このシングルは、
悲しいサウンドまでバランスよくそろっており、少し聴いてみようという人には適切なバランスの内容な気がする。
|
| |