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桜花爛漫
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Kagrra/ カグラ
桜花爛漫
発売日:2005/11/23
参考価格:¥ 2,625
価格:¥ 2,625 OFF : ()
※この情報は、2010/02/26 14:14のものです。
桜花爛漫

"桜花爛漫"、このミニアルバムタイトルともなっているストレートナンバー。
リズムとヴォーカルラインから作られたこともあり、技法にあまり拘らず、
気持ちを専攻させる素直な曲となっている。

この曲は"Kagrra,のメンバー達の気持ち"。
暗い先の見えない道を照らしてくれた、
見守ってくれた人達へのありがとうという気持ちが詰っている。

過去の楽曲、「夢イズル地」にもあった自己確認の曲のひとつとし、
一志が初めて使う、"僕"という表現を使うことで枷が外れた成長を感じさせる曲となっている。


臼紅色の優しさに見護られて 歩んで来た眩い先の途
暈けた空を隠してくれた貴女に 響けよ永遠に微笑みに変える唄
じゃじゃうま姫伝

和風といっても色々なイメージがある。
これまで"妖艶"といった妖しさを前面に出していたが、
餡蜜と隠密でかけたりと、言葉遊びもあり、
この曲ではチャキチャキした、
バラエティ向けのドタバタ活劇のような軽快なノリとなっている。

気持ちの良いリズムと、ひねない解りやすい展開が良い。
憧れの下町にお忍びで尋ねた、城の姫様。
悪漢に襲われても噛みついたりとじゃじゃうまっぷりを見せる活劇が面白い。


林の様に 和ませて 山の様に涼ませて
悪を嫌う 奇を衒う これ世の為人の為
林の様に 和ませて 風の様に涼ませて
襷羽織り 酒煽り 今日も暴れり
逢魔ヶ刻

どこまでも薄暗い道を延々とループするダークサウンド。
狐の嫁入りをイメージしたとされる、"逢魔ヶ刻"。

面妖な夜行の群れ。
華やぐ宴の中、あれよあれよと魅入られ、巻き込まれる。
酔いが回り、目が覚めると全てが終わっていた。
夢か現か幻か、何も解らぬまま、逢魔ヶ刻は過ぎ去っていく。


酔いはとくと伍臓に廻り 何時の間にか眠りに堕ちて
辺り見るも人影在らず 異形なれば為せる業なり 為せる業なり

母へ…

遠い故郷を想うバラード、「母へ…」。
原曲は、ギタリスト真。昔からのストックを引っ張り出し、
全員でイメージを作り上げたようだ。

過去の楽曲、「悲文」「案山子」「幻惑の情景」の雰囲気を出し、
優しいヴォーカルが響いている。

歌詞のイメージしゃ三畳一間の若者。
青年が年老いた親を想い、思い出にふける。ノスタルジックな曲となっている。


貴女の悲しげな顔を覗いた夜 
何故だか怖くてきつく目蓋閉じていた
もしもあの時に戻る事が叶えば 
「どうして泣いているの」って優しく聞けるのだろう…

七月七日

タイトルどおり、七夕をモチーフにした楽曲。
シンセドラムなどのポップチューンを駆使し、
親しみやすい和テイストに仕上がっている。

織姫と彦星の物語。
赤い糸を辿り、出逢えないと思えた遠い宇宙を漂い、
ようやく出逢えた喜びを歌詞の文字を変えることで表現している。


あの河の 向こうには愛しい貴女が
零れそうな微笑みで待っているから
この星に 流されてしまわないように
永遠にこのままで貴女と一つに
し、み、め、ゆ、き、さ、あ

シークレットトラック、鵺にも収録されていた楽曲。
ずっと大切にしてきた曲を原点回帰として収録されている。

ミニアルバム「鵺」と比較すると、曲の展開やギターの音色の色気、
淡く、深みを増した良い作り込みになっている。
インディーズPV集にも収録されており、
コミカルながらもいろいろな捉え方が出来るエッセンスが繰りこまれている。






my evaluation


「Kagrra」のインディーズ作品として集大成を見せたミニアルバム。
最後のインディーズ作品。

楽曲としてはライヴでも応用の効く楽曲ばかりである…が難点がある。
全曲何かしら過去作品の面影を感じるものばかりで、目新しさを感じず、
刺激としては若干弱い印象を受けた。

またこれは個人的な薦め方だがこのミニアルバムは過去作品を聴いた延長に聴いてほしい。
いきなりここに至らず、過去作品を通して、
桜花爛漫に含まれた「ありがとう」という気持ちに触れて欲しい。
ちなみに、シークレットトラックは、
ゼロトラック。桜花爛漫が始まったらひたすら巻き戻しをすれば聴けます。

データとしての抽出も可能です。そこら辺は色々方法があるんで、自分でがんばりましょう。