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Last Snow(初回限定盤)(DVD付)
† amazon†
Kaya/ [カヤ]
Last Snow(初回限定盤)(DVD付)
発売日:2008/12/24
参考価格:¥1,800
価格:¥1,620 OFF : ¥180 (10%)
※この情報は、2010/02/11 14:57のものです。

Last Snow
† amazon†
Kaya/ [カヤ]
Last Snow
発売日:2008/12/24
参考価格:¥ 1,300
価格:¥ 1,300 OFF : ()
※この情報は、2010/02/11 15:09のものです。

Last Snow

Kayaの初挑戦、これまでデジタルサウンドがどこかで混ざっていたが、
今回はこれまでのヘヴィな要素を削いだフルオーケストラとなっている。

歌詞も、「闇」などといった普段使わないような単語を使わず、
「星さえも 見えない」といった柔らかい表現となっておりのは、
この歌詞を作る際、Kayaが何十回も朗読し、耳に当たるときのニュアンスを調整したからであろう。

抑えなければいけない感情、もっと一緒に居たいという感情。
本当にその人を想えば諦めなければいけない、叶わない恋。
優しさ、大人故に働く抑制の気持ちが描かれた歌詞となっている。

約束が 笑顔が 温もりが
夢から 醒めるように ぼやけていく

本当はずっと前から もうわかっていたの
あなたは私と 生きてはくれない



薔薇色の日々

「Last Snow」では、オーケストラを用いることで儚さや優しい感情を表現していたが、
生のブラスバンド、ロックテイストを用いることで「薔薇色の日々」では、
つまらなくなった愛した過去を蹴飛ばすような女性の歌となっている。

しかし、蹴飛ばすのは恋人の存在だけではなく、
そんなつまらない男にひっかかった弱い自分との決別。
前向きに次の恋へと羽ばたいていく歌詞となっている。

咲き乱れる薔薇 蹴散らしてゆく さよなら 二度と会わないわ
新しい朝が あたしを待ってる 空しく褪せた 薔薇色の日々



Perverse rendezvous

通常版のみ収録されているKayaの王道となる、ゴシックトランス。
激しいというよりは、聴かせる、歌い上げるといったようにメロディを重視した曲。
優しい耳触りではあるがその毒々しさと背徳感溢れる歌詞は健在である。

叶わない恋を、無理矢理にでも自分のものにしようとする略奪愛。
誰にも邪魔させず、理想のまま生きる。それが許されない恋であっても。

毎晩あなたの為に歌うわ そして一緒のお墓に入るの
こんな幸せな事が他にあって? ねぇあなた 早く気づいて


my evaluation


今回、初回盤ではDVD付、通常盤では二曲+一曲の合計三曲となっている。
「報われない恋に遭遇したとき」をテーマにし、そこから、
諦めるのか、跳ね返すのか、無理矢理奪うのか、三つの選択肢として三曲が含まれている。

メジャーデビューすることによって様々な活動範囲が広がり、
より一曲一曲にあるキャラクター性の表現力を増した作品となっている。
しかし、個人的な印象としてこの三曲、一言で言うなら全曲B面という印象。

ライヴ中にドカンッと盛り上げるのではなく、表現の幅を広げるための実験作といった。
ここからKayaの世界に入るのではなく、2、3枚目あたりに入手してほしい作品かな。