Kayaの初挑戦、これまでデジタルサウンドがどこかで混ざっていたが、
今回はこれまでのヘヴィな要素を削いだフルオーケストラとなっている。
歌詞も、「闇」などといった普段使わないような単語を使わず、
「星さえも 見えない」といった柔らかい表現となっておりのは、
この歌詞を作る際、Kayaが何十回も朗読し、耳に当たるときのニュアンスを調整したからであろう。
抑えなければいけない感情、もっと一緒に居たいという感情。
本当にその人を想えば諦めなければいけない、叶わない恋。
優しさ、大人故に働く抑制の気持ちが描かれた歌詞となっている。
約束が 笑顔が 温もりが
夢から 醒めるように ぼやけていく
本当はずっと前から もうわかっていたの
あなたは私と 生きてはくれない
「Last Snow」では、オーケストラを用いることで儚さや優しい感情を表現していたが、
生のブラスバンド、ロックテイストを用いることで「薔薇色の日々」では、
つまらなくなった愛した過去を蹴飛ばすような女性の歌となっている。
しかし、蹴飛ばすのは恋人の存在だけではなく、
そんなつまらない男にひっかかった弱い自分との決別。
前向きに次の恋へと羽ばたいていく歌詞となっている。
咲き乱れる薔薇 蹴散らしてゆく さよなら 二度と会わないわ
新しい朝が あたしを待ってる 空しく褪せた 薔薇色の日々
通常版のみ収録されているKayaの王道となる、ゴシックトランス。
激しいというよりは、聴かせる、歌い上げるといったようにメロディを重視した曲。
優しい耳触りではあるがその毒々しさと背徳感溢れる歌詞は健在である。
叶わない恋を、無理矢理にでも自分のものにしようとする略奪愛。
誰にも邪魔させず、理想のまま生きる。それが許されない恋であっても。
毎晩あなたの為に歌うわ そして一緒のお墓に入るの
こんな幸せな事が他にあって? ねぇあなた 早く気づいて
|