強く、儚く、あまりにも純真な故な脆さを持った女性、
シェイクスピア戯曲「ハムレット」に登場するオフィーリアがモチーフとなっており、
報われない恋に狂いそうになりながらも、禁じられた関係に身を委ねてしまう悲劇を、
Kayaの原点回帰となる、ゴシックトランスで表現されている。
今回も柔らかい表現となるように歌詞の響きにも注意されているので非常に聴きやすく、
メロディの美麗さが全面に出ている曲となっている。Kayaの前身バンドとなるユニット、
Schwarz SteinのコンポーサーHora作曲となっている点も注意すべき点であり、
ライヴでもそのシンセリードの鮮やかさでステージを魅了するだろう。
溢れてこぼれる想い
絶望に沈むオフィーリア
偽りの愛に溺れてゆく
夢でもいい 嘘でもいい
抱きしめて
「薔薇王国」というKaya同盟を作りだすかのような洗脳ソング。
デジタルヴォイスに加工されたKayaのヴォーカル、
"Opelia"の対極を担うかのような激しく、荒々しいゴシックデカダンスが表現されている。
振り付けも存在し、非常にライヴ映えしており、
「Rose Jail」とはまた別の形で、Kayaのステージングの幅に荒々しさを加えるエッセンスとして、
非常に良い曲となったのではないだろうか。
赤く揺らめく薔薇の王国
甘く乱れる背徳の園
何時でも何時でも側に居るから
さぁ禁断のくちづけを
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