Wizard
Idealism −イデア−
イデア
イントロの美しい琴の音のようなギターと、カイトの今までにないほど美麗の和メロ。
音数の無さ…しかし、一人ひとりのバンドの「音」がまとまって、『流麗』を生み出したといっていいのではないだろうか。この歌詞の世界観は、前作の「マテリア」の別視点。
マテリアで死んでしまった彼…そして今回、「置いてきぼりにされた彼女」のほうの曲。夢に挫折し、後悔し、結局死に向かってしまったんだけれど、たくさんの伝えるはずだった言葉を伝えることはできない……でもせめて、最後はこの想いを全て歌に……そんな曲。
長い月日に終止符を。『永遠』を『あの空の向こう』で。
ウィンド・ベル
イデアと同じ和のテイストではあるが、こちらは「妖」の気が強い。イメージとしては、紅葉がハラハラと落ちる月夜…怖い朱色かな。こんなイメージが付いたのはきっと、特にHiroとますみの二人のギターの兼ね合い。今までリリースした分では…いや、俺もそこそこヴィジュアル系の曲を聴いたけれど、聴いたことないぐらいのホラーな鮮やかさ。しかし、サビでは次元が変わってしまったかのようなしっかりとした歌モノ。歌詞の世界観は、『不要になった私の存在』
色鮮やかな情景の中、二人、愛し続けていたけれど、離れてしまった相手…そして悲しみのあまり思考が止まっているその瞬間を切り取ったような世界。
二人が選んだ小さな風鈴、未だ鳴けないまま。
蛍花火
聴けば聴くほど広さを感じるバラード。一つひとつの音の距離、離れていてもどこかで繋がってカイトの声を楽器隊が輪郭を出させているような音数。Wizardとしては、今回、タイアップされたゲームのエンディング曲の担当として「蛍花火」が採用されたため、「感動」を全面的に前に出した様子。
歌詞の世界は、「時間・記憶・約束」。ずっとどこかで、幼い頃から探し続けていた「君」にやっと出会えたという曲。優しさに満ちた曲です。
再会の約束は雨。頬伝う雫と…。
まとめ
今作品は、前作品「Materialism−マテリア−」と続き物だけれども。
初心者さんから今まで聴いたことのある人にも断然、こちらの『Idealism −イデア−』のほうをオススメできます。俺の中ではハズレなし。レビューを見ていただけると解りますとおり、『和』をイメージしたような印象で、何回も聴けるバランスのよさが売りではないかと思います。「Materialism−マテリア−」「Idealism −イデア−」と繋げていくと、成長の過程を感じますね。
PVは…まぁ、畳の和室でプレイしたり、着物を着て魅せたり…咲綺がしゅるしゅると…色っぽく肌蹴てみたり…何故か俺、ニヤニヤしてました、そのとき(笑)
意外と、マテリアのほうが「カッコよく」、イデアのほうが「綺麗」とでも言っておきましょうか。両方の魅力があります。
ぐんぐんパワーをつけてきた、Wizard、男性の方にもオススメできますので、この機会にご購入を考えて見てはいかがでしょうか?
限定3000枚とのことです。また、次回、リリースされる予定のアルバムで、収録されるでしょうけれど、前作のジェミニのように、収録されてもおそらく二曲づつになるのではないかと思われます。
【購入優先度】:

200/200
良い意味でこちらのほうが万人向けでオススメの作品です。PVも見れるし限定3000枚なのでお早めに。
【値段高価度】:

100/200
定価2100円。マテリアと同様ちょっとした値上がりはするかもしれない。
【オススメ度】:

170/200
「ジェミニ」と比べると迷うが、今までリリースされた分を考慮してもこちらがオススメ。内容だと思う。
【即ライブ用】:

180/200
全曲良い曲ではあるが、「ウィンド・ベル」が難易度高そうに感じるが…。
【幅広さ度合】:

150/200
全体的に和のイメージ。和風が好きな人にもオススメできるかと。
【泣かせる度】:

180/200
全体的に解りやすい歌詞。時代も現在と捉えても感じられる世界。
【全体的総評】:

180/200
個人的な意見としては俺のツボにはまった作品。オススメです。
>>BACK?