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ALI PROJECT

DALI


  • サロメティック・ルナティック


  • 「野生と魔性」
    アラビアンテイストで人間の邪な関係と感情が渦巻く退廃的な王宮の貴族を彷彿とさせるような壮大。どこか淫靡なスローテンポながらも強さを秘めた曲。
    「あヽ魔が恋 野獣と魔物達が私に囁くわ "後戻りできない"と 」


  • 嵐ヶ丘


  • 気品溢れる高貴な曲。しかし構成としては耳につきやすい歌謡曲テイスト。
    歌詞も、「純粋ゆえの熱情」欧米恋物語を彷彿とさせるもの。高貴な雰囲気漂うボーカルで彩られ、サロメティック・ルナティックとはまた違った…イメージとしては、舞踏会のような強さ。
    「舞い踊れ 一夜に 愛の灯が消えぬように あなたの名を呼ぶの 嵐ヶ丘で」


  • 雪のひとひら


  •   あの小説と同じ名前がついてるんですが、違います。冬の冷たくも温かい雰囲気…といえばいいかな?
    歌詞は「雪のように消える恋」。愛しい者との思い出や想いを冬の冷たさでより一層悲観的に感じる女性の曲。やわらかいバイオリンやシンセ…サビでのボーカルのユニゾンが純粋な雪の白さを表現するかのような曲。本人のイメージでは、「暗い夜空から、白い雪と天使の羽が落ちてくるのが目に浮かぶ」


  • ダリの宝石店


  • 「いらっしゃいませ…」という不気味な声から始まり、可愛いボーカルから、サビでの悪女のように歌い上げるボーカルギャップとサウンドギャップの凄まじい曲。「男を騙すための宝石を身にまとう女性」を巧みに表現し、不思議な宝石店での女性が宝石を身に着けたときに現れる二面性が聴きどころ。ダリの不気味な声が、ヘッドホンで聴くと気味悪さが強調されます。


  • Virtual Fantasy


  • トランスミュージック。
    未来を表す「幾何学模様の仮想物語」。加工された宝野アリカ嬢のボーカル。このアルバムの中では異質の曲のひとつで、計算されつくされた固い突き刺さるような無機質な音とギターサウンドなどロックに酔いしれましょう。


  • 小夜啼鳥(ナイチンゲール)


  • 神聖な森で歌い上げるような、ハイトーンウィスパーのコーラスが心を巻き込んでいくような曲。
    「Virtual Fantasy」とは違い…まどろむような…一言では表せない曲。そんなに何回も聴けるような名曲とは言えないけれど、この「DALI」の真ん中に置くことで、より深みを増したかのような曲かな。


  • ヴェネツィアン・ラプソディー


  • 悲恋を彷彿とさせるバイオリン音から始まり、狂詩曲のように抑えきれない愛をアリカ嬢がメロディアスに歌い上げる。ヴァネチアのカーニバルを歩いていくような…高貴や気品ではなく、気丈な女性を表現している。歌詞の内容は「失った恋を探す場所として、異国の仮面舞踏会を選ぶ」といった内容。華やかなほど孤独で悲しい。
    「愛して 愛されて ふたりで聴いた オルフェの唄声が 路地へと遠ざかる」


  • 星降る夜の天文学-BEDSIDE ASTRONOMY-


  • リズムテンポよく、今までとは全く毛色の違う、POPでキュートな曲。
    しかしどこか変則的な曲展開。曲イメージとしては、遊園地。星空の中を、遊ぶような…。声の質の変わりようがすごいなぁ…本当に。


  • 月光の橋


  • インストロメンタル。
    ツイン・バイオリンで織り成す飾り気なくもその魅力を出し切った曲。


  • オフェリア遺文


  • 「千年経った先でも…出会いましょうと誓い合う二人」
    寂しげなロマネスクバラード。壮大な王宮テイストながら、劇場でひとつの物語を見ているような感覚に浸れる曲。アリカ嬢いわく、このセカンドアルバムのレコーディング1993年の夏、軽井沢の森の中にあるスタジオで行われ、その森の深緑がこのような作品を彩ったとのこと。


  • まとめ

    …なんで再プレスしないのか不思議な秀逸作品。影の名作だろ、セカンドプレス。ヤフオクで多少高く購入しても聴き倒せる曲ばかりです。オススメ。手に入らないけど。 ホント不思議で仕方が無い、何か再プレスしない理由があるのか。とにかくこの「DALI」って作品が実験作品のような内容で、いろんなことをやり尽くしたような曲。ただ、1993年って言ったら、こういう音楽ってたぶん受け入れられていなかったように思える。ここまでマニアックだったら聴かないだろうけれど、今は音楽がやり尽くされて芳醇になってきたため、このアルバムもきっと今、受け入れられる様に思える。



    【購入優先度】: グラフ100/200
    「ベスト盤」を手に入れたほうが安くつく。あとは、コレクター商品だがダウンロード購入でもいいかと。
    【値段高価度】: グラフ120/200
    確かに高くはなっているけれど、根気で探せば安く売られていることもあるのでチェック。
    【オススメ度】: グラフ120/200
    紹介中、大分褒めてはいるけれど…内容が多彩で濃すぎてあまり聴く気になれないのが本音。
    【即ライブ用】: グラフ120/200
    即を考えるなら、現在市場で販売されている作品を買ったほうが得策。
    【幅広さ度合】: グラフ200/200
    半端じゃない幅広さ。ここまで出来るアーティストが増えればいいのに。
    【泣かせる度】: グラフ150/200
    良い曲はいっぱいある。だけれど一曲一曲心して聴くと本気で疲れる。
    【全体的総評】: グラフ130/200
    名作というより「迷作」。キャッチーなのが「嵐ヶ丘」ぐらいで後は実験作のようなアルバム。




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