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ALI PROJECT

Dilettante


  • 愛と誠


  • 「大和男子ならいつまでも 男であってください」
    男と女、両方に対する応援ソング。「男であること」「女でいること」、日本にあった「生き方」がキーワードかな。アリプロワールドにあったゴスの音なのにも関わらず、歌詞と日本の強さをかねそろえたメロディラインで和のテイストに変えたストレートな曲。一曲目から前進していく力強さをもった曲。



  • 人生美味礼讃


  • 「世界随一抱腹絶倒美食ソング」。
    美食家、貧しいものは食べるものを失い、死に行く中、「これぞ生きるということの至福」といわんばかりに食いだおす罪の意識もない美食家の曲。晩餐の馬鹿騒ぎのようなコーラス。明るくノリノリな曲調とわりとダークな歌詞とのギャップがおもしろいかな。歌詞の取りかたによってはコレ、カニヴァリズムにも取れたりします…。



  • 肉体の悪魔


  • 「18禁リリック」
    不思議な浮遊感溢れるダークで淫靡…SM的な曲。「愛」についてひたすら問いただしていくような痛みをともなうような歌詞。力が曲が盛り上がっていく展開と比例し増していくアリカ嬢のボーカルが浮遊感あふれるバックサウンドに輪郭をもたらす。



  • 緋紅的牡丹


  • 「花に譬えて生きられる 戀という麗らかな日々よ」アリプロでは、定番武器の綺麗な音色、壮大な展開の極上バラード。中国語で歌う部分があり、日本語、英語とはまた違った柔らかい響き、耳に優しい発音が聴き所かな。



  • ディレッタントの秘かな愉しみ


  • 「洋風的乱歩、屋根裏の散歩者」
    怪しげな空間を醸し出すようなスローメロディに、切なくなるような控えめなバイロリン…アリカ嬢のハイトーンヴォイスが特徴。乱歩の作品は読んだことないのでわかりませんが…退廃的な雰囲気漂い、魂が降り注ぐような神秘性を含んだ曲。


  • 昭和恋々幻燈館


  • 「古き良き時代を恋うる」
    さきほどの曲とは違った、昭和ノスタルジックで可愛い曲。歌詞描写が具体的で、心を躍らせて日傘をくるくる回して散歩するようなテンポのよさ。わかるかなぁ?(笑)



  • 密猟区


  • 「絶望に彩られた夜明け」
    さきほどの空気を一変し、変則的なリズムなのにストレートに聴こえるという、いままでのアリプロになかったタイプの展開の曲。巻き舌になっていき、最後はフワっ…と浮かせるようなファルセットで終わらせるアリカ嬢のボーカル。高みに昇って行くような展開で、聴くものの心拍数をもコントロールするかもしれない曲。



  • 北京LOVERS


  • 「紫禁城の姫君の甘くもホラーな恋心」
    甘く、中国弦楽器でしっとりと恋心を淡々と歌うと、急展開し、おどろおどろしく愛を燃やすもどこか異端なものを感じるバラード…?
    壮大な男性コーラスがより、女性の全てを燃やさんとする狂気を含んだ曲。



  • 鎮魂頌


  • 「終戦六十年、我のかわりに生きてくれ…」
    アリカ嬢いわく…これが今のところ泣ける曲。今、死んで行く子供たちに、戦争時の若者たちが「我のかわりに…生きてくれ」というメッセージを残すといった曲。生きたくても死んでしまった若者…「生きる尊さ」、そして「今を生きる者よ…強くあれ」といったメッセージが含まれた悲しくも語りかけるような名バラード曲。



  • 柔らかな肌 (Instrumental)


  • La peau douce.
    仏蘭西映画のようなインストロメンタル。ボーカルレスです。



  • まとめ

    何度も聴けるアルバム。バランスがよく、新しいテイストが集約された「大和テイスト・中華ゴシック・昭和ノスタルジー」のテイストのアルバム。ALI PROJECT初心者なら聴いてみたら、「ハマる」か「ハマらない」がはっきりするかな。今までのALI PROJECT好きなら大抵は受け入れられるんじゃないかな?そんなアルバムです。



    【購入優先度】: グラフ200/200
    ライブに行くなら必需品。これは真っ先に購入をオススメする。
    【値段高価度】: グラフ120/200
    3000円ほど。アルバム標準値段。普通といえば普通。
    【オススメ度】: グラフ200/200
    今まで届きそうで届かなかった領域にやっと届いた作品。気持ちよさが残るアルバム。
    【即ライブ用】: グラフ200/200
    どの曲をやってもおかしくないので是非購入をオススメ。
    【幅広さ度合】: グラフ200/200
    中華テイストながら、実験作、しかも一般にも聴きやすく深く味わえたりするアルバム。
    【泣かせる度】: グラフ200/200
    「鎮魂頌」が特に泣かせる。歌詞は感動的で、実際のライブでも沈黙を作った。
    【全体的総評】: グラフ200/200
    満点。ロックではないが、その曲構成は最高であった。もっと乗り越えて高みにいってほしい。




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