彩冷える
桜舞う季節に
桜舞う季節に
バンドとして一人ひとりの音数が少なく、ピュアな音となった今回の曲。テンポが速く綺麗で、触れると崩れそうなほどなんだけれど…悲しく、寂しささえ感じて聞えてしまうのは、葵のヴォーカルのためであろう。リリースを重ねるたびにクリアになっていく。その純粋な声で歌う今回の作品……人は何故、失ってから気付くのか…その大切なものが散るさまを桜にかけた曲。
最後の「また逢えるよね」の部分。本当に別れた二人が再び"愛しかった人"という意思を持ち会えるのか…。女性なら、『絶対に会えるわけがない』と想うだろうけれど、男性は…案外、『会いたい』と未練を残してしまう人がいるかもしれない。
それでも「ごめんね」って笑おうとする
君の笑窪に溜まる滴は海となり 飛べないびしょぬれな鳥は僕
栴檀は双葉より芳し(せんだんはふたばよりかんばし)
春の狂気、ほんの少しの悲しい感情を感じさせるサウンド。音を重ねることなく一つ一つが分散され、全体的に解り易い構造となっている。曲名タイトルの「大成する人は子供の頃から並外れて優れている」という意味のことわざ。
歌詞は、禁忌の愛。絶対に触れてはいけない禁忌、傀儡女を幾度と抱けど心は、絶対に愛しては成らぬ人へ。最後の「いたいよ」も、何故、平仮名なのか…「痛い」、側に居たいの「居たい」…最後の鈴と鐘の音からもといろいろな取り方が出来る作品。
いばらの園に咲く白つめ草を見付けられたら
一人 鬼と化そうぞと
何もかもを失ってでもこの手は離さない 甘い蜜は禁じられた味
まとめ
両曲とも、「寂しい」という感情が入った作品かな。ストレスなく、リピートしても聴けるし、いろいろと味わえる作品だからここから聴いても問題ない。クリアで純粋な音になりつつある、彩冷える。これも俺の中ではアリなテイスト。
でも、ゴスとかあっちの方向が好きな人には、綺麗過ぎて、つまらなく感じてしまうかも。シャウトもなければ、血も飛ばないし…。卒業などの幸せソングが好きな人にもオススメできないが…桜が散りきった季節に聞いても空を見上げれば、桜の花びら一枚ぐらいは見えそうな曲。
【購入優先度】:

120/200
二枚買う必要は無いだろうけれど…悪い曲ではない。綺麗な曲が好きな人にはオススメ。
【値段高価度】:

80/200
1890円と高めかな…二曲+DVD。レア度で高くはならないとは思うが…。
【オススメ度】:

130/200
綺麗な曲、まだ聞き込んでいないが、通学通勤でも綺麗な気持ちになれそう。
【即ライブ用】:

140/200
『桜〜』はライヴ頻度はあるかな。和の彩冷えるといったところ。
【幅広さ度合】:

130/200
V系としては王道だが、彩冷えるとしては、珍しい和サウンド。
【泣かせる度】:

120/200
Officialサイトで試聴可能。歌詞を見て、是非購入を考えてみてください。
【全体的総評】:

130/200
損はしないかな。彩冷える好きならいいかもしれないが、やはり値段が評価を下げざるおえないかな。
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