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桜舞う季節に(A-Type)
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彩冷える/ アヤビエ
桜舞う季節に(A-Type)
発売日:2007/04/25
参考価格:¥ 1,890
価格:¥ 1,890 OFF : ()
※この情報は、2009/05/19 22:34のものです。
桜舞う季節に

バンドとして一人ひとりの音数が少なく、ピュアな音となった今回の曲。
テンポが速く、触れると崩れそうなほど悲しく綺麗。
寂しささえ感じて聴こえてしまうのは、葵のヴォーカルのためだろう。リリースを重ねるたびにクリアになっていく。
その純粋な声で歌う今回の作品の歌詞の世界も音と同じほど繊細だった。

人は何故、失ってから気付くのか、その大切なものが散るさまを桜にかけた曲。
最後の「また逢えるよね」の部分。本当に別れた二人が再び"愛しかった人"という意思を持ち会えるのか…。
女性なら、『絶対に会えるわけがない』と想うだろうけれど、
男性は…案外、『会いたい』と未練を残してしまう人がいるかもしれない。

それでも「ごめんね」って笑おうとする
君の笑窪に溜まる滴は海となり 飛べないびしょぬれな鳥は僕

栴檀は双葉より芳し(せんだんはふたばよりかんばし)

春の狂気、ほんの少しの悲しい感情を感じさせるサウンド。
音を重ねることなく一つ一つが分散され、全体的に解り易い構造となっている。
曲名タイトルの「大成する人は子供の頃から並外れて優れている」という意味のことわざ。

禁忌の愛。絶対に触れてはいけない禁忌、傀儡女を幾度と抱けど心は、絶対に愛しては成らぬ人へ。
最後の「いたいよ」も、何故、平仮名なのか…「痛い」、側に居たいの「居たい」、
最後の鈴と鐘の音からもといろいろな取り方が出来る歌詞となり非現実な世界ながらも和の幻想が魅力的である。

いばらの園に咲く白つめ草を見付けられたら
一人 鬼と化そうぞと
何もかもを失ってでもこの手は離さない 甘い蜜は禁じられた味


my evaluation


両曲とも、「寂しい」という感情が入った作品。
ストレスなく、リピートしても聴けるし、いろいろと味わえる作品だからここから聴いても問題ない。
二曲+DVDで1890円と少々高めだが、和の彩冷えるは聴いて欲しいテイストではある。

クリアで純粋な音になりつつある、彩冷える。でも、ゴスや激しい曲が好きな人には、
綺麗過ぎて、つまらなく感じてしまうかもしれない。

シャウトもなければ、血も飛ばないしね。
卒業などの幸せソングが好きな人にもオススメできないが、
桜が散りきった季節に聞いても空を見上げれば、桜の花びら一枚がはらりと見えそうな曲。