k4 =parallel[world]偽[word]
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毎度おなじみ導入、boogiemanのSE。呼び方は「ケーフォー イコール パラレル ワールド ギ ワード」
前回のゴシックテイストではなく、今回はサイバー色の強いSE。
「偽」という言葉が含まれているが、「d.CHILD」に続く布石となる言葉となる。
8/3(月)、渋谷O-EASTの初ワンマンで新曲として披露されながらも、
ファンがノリにノったというユアナ作曲、「d.CHILD(ディー・チャイルド)」。
SEからの勢いを殺さず、どんどんと盛り上げていくアッパー系のサイバーロック。
本来主張しがちなユアナのギターも控えめではあるが、晃のリズムギターが前に、
万作の底のほうで鳴り響くベースラインとユウイチローのドラムにより、
ギラギラと気持ち悪いぐらいの極彩色のジャケットのように、曲に妖しさが漂っている。
頭文字の"d"は、"dummy"。偽りの子供。大人になりきれない大人。
「It is a shitty life formed by lies and empty pride 」の一文、
"偽りと空っぽな自尊心によって形成された不快の人生"。
上辺だけの信念、行き当たりばったりの人生を歩む人間にあてた皮肉の歌詞。
それは音楽関係でも、どの社会面でも見える、現在の時代に潜む人間を歌う。
覚悟のない現実は見透かされてる…哀れ…
焦るも手遅れ 惨めに 見捨てられてる
無様晒して虫の息
映写機がギリギリと空まわった音とともに鳴り響く、晃作曲の三拍リズムのシャッフル。
こちらも軽快なリズムながらもサビでの明るさとそれまでのメロのダークテイストのギャップが面白い。
間奏のギターソロでもしっかり魅せつけ、メインとはなれないものの、飽きさせない魅力がある。
パラダイムシフト[paradigm shift]とは、
「その時代、分野において当然といわれる認識や思想が劇的に変化する」現象を示す。
間違えていることに気づかず、空ぶる精神と中身の無い理想論を掲げ、
最悪の方向へと導いていく様子を描いている。
この歌詞も「d.CHILD」同様の現代社会の一片をみせる。
幕引き知らず後姿は誤解をしている故に笑顔
感覚も麻痺、非難=歓声、腐敗したマトモ
垂れる涎も拭わないまま
愛だ、夢だ、平和叫ぶも震え止まらない手
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