k4=parallel[world]煩悩[word]
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前作「libido」とは違う、boogiemanのSE。
「ケーフォー イコール パラレル ワールド ボンノウ ワード」
仏教の中、煩悩[クレーシャ、惑]とは何かを調べると、
身体や心を悩ませ,かき乱し,煩わせ,惑わし汚す精神作用を示し、
その心作用の原因を調べていくと、「我執」という言葉が出てくる。
「我執」「我欲」等の目的を達するための心作用により、
人は苦楽に沈み束縛される。
「欲」が「煩悩」になってしまう光景を表すかのように、
自己が苦楽の中破壊されていくように加速していくゴシックテイストのSE。
ノイズ混じりに崩れた原因、「我執」…しかも凝り固まった「極我執」へと続く。
「断絶から生まれる孤独」、
「どんな人でも半歩ズレるだけで堕ちる危険性」。
ネットの仮想世界で神と崇められる人間、心の隙間に漬け込み、舌を出して笑う人間、
荒む心、塞ぎこみ、思わず出てくる涙さえも演技じみた涙になってしまう。
アップテンポでハネたように刻むデジタルビートと、
シンプルなドラムの炸裂音によるダンサブルな仕上がりになった晃作曲の「極我執」。
シンセベースや、ワウ・ペダル、ファズといった音色で遊びまくり、
感情で溢れきった、全員の個性を全快に暴れまわるスカ・ビートが聴きどころである。
事情を知らず手前勝手な解釈それで全て解決
十人十色? 拒絶、 受け入れないのが無難です!
今日も小滝橋通りに冷たい風が流れ吹き込む
これで、 ここに一人またダメ人格が出来上がりました
しっとりとしながらも、グルーブ感を意識したダークバラードとなっており、
徐々に壮大な世界へと広がっていくような曲展開を見せる晃作曲「奈落に咲く」。
ライヴではダークバラードながらもやや激しいノリとなっておりそのギャップも面白い。
決して光が見せない、仄暗いが先が見えない雰囲気を漂わせており、
ジュンノが描く抽象的な歌詞世界も助長している。
歩く屍、生きる気力もなく、夢を描く力も無い、意味・価値、全てを無くし、
心に何が残っているか解らないまま歩んできた自己の残像、過去を眺める。
右へならえ で進んできた結末、
行く先迷う音の亡骸となり、立ち尽くす。
前を進む力も
意味が無い、 価値も無い、 必要無い
叫ぶ声も虚しく
ただここで立ち尽くし終わりを待つ
終わりを待つ・・・
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