ツインギター、ベースからヒップホップのように跳ねるラップ、
青い空を駆け抜けるような明るいサビ、そして掛け声が特徴の曲。
強さ、爽快さを乗せたメロディに、遠い青い空に思い人を夢見て描くような「空」を歌う。
繊細さとサウンドの力強さのミスマッチが際立つ代表曲。
びじゅなびでも試聴できるので気になれば是非聞いてみてください。
青い空 何処まで行けば 出会えるだろう 君を想う
遠い空 描いた 君の笑顔に僕は 夢を見てる
大切な人に会いたいがため、薬で眠り昏睡し…、目覚めたときに引き離される。
「夢の中でしか会えない二人」、必ずひとつになれない切なく悲しい物語を歌う。
サウンドでは一定のリズムで流れ続けるサイバーな同期音と、
シャウトは無くても幅広く聴け耳に残るキャッチーなメロディが特徴である。
耽美な世界ながらも、どこか毒気と無機質感を感じさせるカッコよさが良い。
廻る巡る赤い血の螺旋目覚めが訪れ 華やいだ夢の中二人は引き裂かれる
ただ 愛したい それさえ叶うなら 今日もまた 睡眠薬に手を伸ばして眠ろう
身体が侵食されていくような加工された声、そこから高くもなく、低くも無いラインで力強いダークサウンド。
「蝕まれていく意識」。恋をした毒蜘蛛の唄。
蜘蛛の糸で罠を仕掛け、閉じ込め、自分を好きになるように試みてみるけれど、
聞こえてくるのは自分を拒絶する歪む声。
その虚ろで蝕まれた瞳に写る姿は、汚らわしく蝕まれた自分自身の姿。
退廃的な空気間のシャウトも混じり、最後の二分は、急激に加速し、
シャウト&バンドサウンドの襲撃が続く。
「いつか僕のこと 好きになってくれるよね?」
もう 意識も絶えた ソレに向けて語るけど・・・
虚ろな瞳から 溢れ出す絶望の涙に 僕が写った 妖しくも汚らわしい毒蜘蛛
降りしきる雨の中…静かに湧き上がる想い。
「Rain」という曲名の通り、やまない雨の中、ひたすら恋焦がれる男の物語の歌詞。
うなだれるように落ち着き、絶望的なところからテンポアップし、
Shun、祐弥のツインギターの音色、そして力強いボーカル隼人のバラード、
全ての力強さが残ったまま徐々に落ち着いていく…。鼓動が鎮まるように。
この雨抜けたら 貴女に会える そんな気がする
あぁどうか この弱き心に いつかの思いを告げた日のような勇気を
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my evaluation
「朱色」…東洋ではめでたい色、または呪的な意味合いを持つ色。
まさに、華やかな曲、呪的なほど陰鬱な曲が混ざった作品といえる。
LIVEでもやっている曲が収録されており、ここから聞き始めても大丈夫な入門編。
リリース数が少なめで手に入りにくく、徐々に認知度が高まりつつあるので本格的に人気が出始める。
現在は入手困難なのだが、2009年6月24日発売の 「REVIVE」には、
「ネバーブルー」「昏睡×ケ×ケDoll」が再レコーディングの形で聴けます。
しかし…全曲レビューしてみて気付いたが、この曲、すべて、夢の中が出発点だな。
その出発点の先が、希望なのか絶望なのか、得るものが不幸なのか幸福なのかはバラバラだけれど。
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