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Exit
† amazon†
Fatima/ ファティマ
Exit
発売日:2005/04/27

参考価格:\2,500
価格:\2,375
OFF : \125 (5%)
※この情報は、2009/01/18 22:23のものです。


サクラメイロ

Lay作曲。Layが「27歳のうちにどうしても作りたい曲だった」らしく、
「Fatima、もう無理かな」っと考えていた時期に出来た曲とのこと。
解散が決まって、Kanomaの戸惑っている気持ちが出ている曲。
季節感は春でこの「サクラメイロ」を四月と置くと、「紫陽花」の六月へと向かっていく…桜から紫陽花へ。

歌詞は「迷いの始まりから前向きになって行こう」という内容。
歌詞も始めのほうでは「サクラメイロ」と表記されているが終盤では「桜迷路」に…
つまり歌詞の内容が抽象的なものから具体的になっていく仕組み。


この曲…まだ、キャプチュードDELAXで聴いたとき、
Kanomaが間奏のときにドラムの近くに座り込んで後悔するようにうなだれてたんだけど…
そのとき「解散」のことを考えてたのかも…って考えると胸が苦しくなり目頭が熱くなってくる…
俺の中ではFatima最上のバラードではないかと…是非買って歌詞も見てもらいたい。
とある掲示板に書かれた歌詞ではなく…綺麗な桜で埋め尽くされた歌詞カードを見て欲しい。




消せない雨

消せない雨…つまり「涙」。
この位置づけだとやはり、
Fatimaメンバー…ファン…関係者の「涙」を象徴しての収録だったのでは無いかと。
丁度、これをシングルとしてリリースしたときにバンドの音が一層重厚に変わった気がした、
ターニングポイント的な曲。…Kanomaは泣いたのかな?



ドリー・マーズ

作曲者は異端ギタリスト、4ge。
しっとり聴かせてイイ雰囲気をイイカンジにぶち壊すような曲。

4ge以外のメンバー全員「歌が始まると焦るよね」と同意見。
でも「前向きな解散である」と伝われば…という想いもあって収録。
曲調は明るく、軽快なお祭り。まさに4ge祭り。
Mizuhaも「延々と同じフレーズでわけわかんない。狂気的な作品」。
歌詞には「どこを誰が言ってるのか」を色違いで表記。※俺的には4geの「4(よん)」ってのが奇怪なカンジで好き♪

歌詞は「世間が抱いているFatimaのイメージ+皮肉」。
まぁ、俺の解釈だとその皮肉ってのが「食わず嫌いに間違った解釈、
偏見を持たれ鉄の心情の自分のバンドに対する信念もズタズタ。」って内容かな…。
【Mr:Imbalance】って名前も出てるし。(Fatimaの曲名)

「食わず嫌いは、こんなに素晴らしいキワモノ達のライブを見れなくてザマァミロ」…かなぁ?



peanut

一度音源になっていた曲を再録。
サビがさらに速くなるというLIVE時と同じ再現をするというさらに無茶な曲に変貌。
「バンドで発表した音源としては正式に入ってない」のと「歌詞的にここに入っていいもの」らしい。

「最後には笑ってくれるかな?」

これがキーだと俺は読んでるんですが…どうなんでしょう…
あと歌詞カードに掲載されてるピエロがかなり奇怪で俺の中ではツボです。



紬糸

これも一度音源になって「太陽は夜も輝く」で絶版になっていたけど、収録。
会場限定CDと同じ音で変化はナイけど…この「Exit」の位置にあるのを考えると…
やはり「運命の赤い糸」の歌詞の内容が別の意味をもたらす。
メンバー…ファン達との「赤い糸」。ほどけてしまい、
「何とか結びなおせないかな…?」と何度も結びなおすけど、やはりほどけてしまう……

真意はやはり、メンバーに聞かないと解らないけれど…俺はそう感じた。
歌詞カードの女性の小指の赤い糸…いったいどこに繋がっているのかな…?


紫陽花

Fatimaは六月に始まって、六月に解散…。
すごくストレートで歌詞の内容も、「これまで応援してくれた全員に伝えたい」という想いが詰まった歌詞。
今の心境と「僕達はこういうバンドでした」という表明。
ちょっと解釈したのを言うと、「紫陽花=メンバー」だったのではないかと。

打ちひしがれる不安、苦悩、罵声という雨に打たれ、
夢や希望を抱くたびに背負う自分(Kanoma)の不安を、
眩しく…強く、鮮やかに咲いていた「紫陽花」のようなメンバー…
そして紫陽花ひとつひとつが集まってさらに強い光を放つ「Fatima」。

夏の訪れが別れを指しても…強くあり続けた思い出の花、紫陽花…Fatima、いつまでも咲き続けて欲しい…

「Exit」というアルバムのラストにふさわしい曲ではないかと…
音だけ聴いてもわからない、歌詞カードに描かれた紫陽花の花の真意…俺はそう読み取りました。


【secret track】 Fortune

歌詞は、存在しないように見えて、
歌詞カードのラストに"open the plastic door"…。

CDがハメこまれているCDケースを外すと、
扉が開いて「Fortune」の歌詞とメンバーのメッセージが。
これ見てウルっと来ました…最後まで趣向を凝らしたFatimaらしいCDでしたし。

曲調はアンダーグラウンドな映画のような奇抜で仄暗い存在感。夜のような…。
ちなみにFortuneの意味は、「運命」。沈んで行くようなこの曲は、Fatimaが眠っていくような感覚。
この「運命」というのは…やはり「始まり」があれば「終りがある」という【運命】を示しているように思えた。
あと注目してほしいのが、Fortuneが何曲目に入っているのか…それはFatimaが始まった年…98。

my evaluation



活動7年目にして初のミニアルバムの「Exit」は、
Fatimaというバンドを「これでもか!!」というぐらい詰め込んだ名曲揃いの一品。
俺の中では、「Fatimaを見れなかった」と後悔するようなミニアルバムではないかと…
歌詞にも美麗な写真が満載なのでダビングしてもらうだけではなく、是非見て欲しい。

ただ…この完成度なら、本当にもっと活動できたのではないかと…
七年活動してまだアルバムだしてないし…
まだ「Persona」や「Marvelous」という様々な名曲を残して、 本当に解散なのかと本気で想うバンドです…。