有名なスパイ映画のような、ギターソロで流れたりと遊び心が巡らされているものの、
それ以外はキャッチーなメロディというメリハリの効いたメロディナンバーとなっている。
殺人者の男と、それを知らずに愛する女性との世界が歌詞にされている。
一人の殺人者の存在が鬱蒼とした都会を恐怖に陥れた。
その男は自分の行動を美々しく大胆な行動と信じるものの、
異常者や騒ぎ立てられるための偶像に過ぎないことを知り、
愛する女性も知らず恐怖で不安定な精神状態となる。
やがて男は欠落した都会の灰汁に対し、自己の考えを広める。
自己の存在を肯定するように、彼女を一人占めするために。
欠落した都会の灰汁に夢と愁いをもっと 無垢の咲く星に
誰よりも綺麗なあの子の為に 俺だけが翳るように
それが何の意味を持たなくても
Humiliate me more Darlin’
|
Fatimaのライヴの定番となっている、
アンダーグラウンドなショーを彷彿とさせるようなミディアムナンバー。
メンバーがクルクルとマスゲームのように円状に代わる代わる移動するパフォーマンスもあり、
ヴィジュアル系定番のノリ、「咲き」を巧く使い、統一感を感じさせるライヴでも重宝されている曲となっている。
歌詞は、ヴォーカル:Sanakaとファンとの駆け引きを彷彿とさせるような内容となっている。
理解を越える先を見せるような自分に対する愛情表現を、
欠落した愛情を埋めるような倒錯したステージングを表現する"ギリギリ"を表現した曲となっている。
Hey,Contempt me more,Darlin'
Hey,Humliate me more,Darlin'
Hey,Contempt me more,Darlin'
Hey,Humliate me more, Please...
歪んだノイズとリズミカルなテンポが癖になる曲となっている。
ギターソロの際、テンポがゆっくりになる展開があるのだが、
そんなとき水中に入ったかのようにメンバーもスローで動いたりと、
Fatimaとしてのパフォーマンスを見せる場面もありエンターテイメント性に溢れた曲となっている。
同じくらいの愛情を注いでほしくて、
自分に対して閉ざされた心を無理矢理こじ開ける様子さえもみせる屈折した愛情表現。
多情な奴とは質が違うほどの純情。
歪んでいることは解っていた、それでも認めてしまうことが怖かった。不安定な愛情を歌う。
ずっと側にいたくて無理に押さえつけて 気の利いた嘘じゃ今更悲しいね
パレード照らす月が溶けて無くなるまで 眩しすぎて君は眼を閉じたままさ
|