軽快な同期音、ピコピコとした壊れたモールス信号のような音、
そこから始まるのはダンサブルなリズムの曲。不気味ながらもそのリズミカルなテンポに自然とノれる。
人格ラヂオの湿っぽさ…人間くささが無く、機械的な音なはずなのに、
「これも人格ラヂオ」と受け入れてしまった人もいたはず。
「ララスティッティッスティイ〜リ〜ラァラ〜」といった、
悠希のスキャット語(意味のない言葉を即興的に歌うこと)が特徴。
ちなみにこのスキャット語にあわせてLIVEでは横揺れ。
間奏中の何か言葉を話しかけているような那オキのスキャット・ベース音も聴き所。
歌詞はグロテスクで、ボロボロに引き裂かれた女性(人形?)と一緒に踊るといった内容。
踊りましょう
壊れるほど振り乱して
踊りましょう
裂かれた腕を僕に絡め
踊りましょう
叫び声にあわせて今
踊りましょう
裂かれた腕を僕に絡めて
「遊歩道」の二曲目、「切り札」のアコースティックVersion。
歌詞の内容は「女の切り札」。女の切り札は「泣く」ことではなく、
泣かないことが切り札…といった少し強い女性の歌。
人格ラヂオの人気曲で、誰にでも聞けてイイと思われるような歌謡曲テイスト。
これは万人受け狙いってことではなく、
きちんと人格ラヂオ独特の世界観を保ったままでイイと言われる…という意味合いで捉えて欲しい。
原曲と比べてもどっちもどっちでイイ曲なんで是非チェックしてほしい。
涙さえ許されないなら もう少し傍にいて
惨めでも構わないの 少し抱いていて
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my evaluation
解散したバンドもあるが、
現役で活躍しているバンドマンも集まったこのオムニバスはかなりの名盤。
「きわもの」とあるがそのカオスな内容も心地よく感じるぐらいだ。
「変身」「切り札」だけ聴くなんてもったいない。聴くなら全バンドで。
ちなみに二曲とも人格ラヂオから外しちゃいけない曲、とくに「変身」は人格ラヂオの名曲のひとつ。
入手は困難ではあるが、ライヴDVDにも入手されているので全く聴けないという曲ではない。
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