物悲しいギター、あまり激しい抑揚も無いサウンドながら、耳に馴染みやすいリズムで構成されており、
憂いを含む物悲しい眞呼のヴォーカルが特徴の曲。
許されない恋、不倫の詩。
歌詞にある「かえさない…。」が、『返さない』と『帰さない』で言葉遊びをしており、
「体が割れる」という表現は、女性二人への愛情に手を伸ばすには優しすぎる性格が災いし、
結果、自滅へと向かう男性を訪仏とさせる。
最後、落ち葉のように、破壊へと落ちて行く二人の男と愛人、
嘘によって始まり、嘘のように大切にしていた互いの居場所を二人で無くす。
やさしすぎる加害者は眠れないほど許せず
青空を避ける肌が鼓動と青い線を写す
惨酷な被害者と…花が目を開ける度に
そっと君が壊れないように
「keen」…哀歌
「scare」…怯える
「syndrome」…症候群
keinの激しさ+メロディもある煽り曲。
終盤の、眞呼の漂うようなコーラス部分の転調部分がぐっとくる。
タイトルと歌詞内容からすると、これは、
「kein」と「ファン」で作り出す「ライヴ空間」を歌っているのではないかと仮解釈。
倒錯、性、退廃と…タブーとされている世界が凝縮された歌詞・曲内容とも濃厚な曲。
かすかに叶いそうな求め出す喘ぎ出す言葉
鼠を体のなかへいっそこのまま奪われるなら
かすかに叶いそうな求め出す喘ぎ出す言葉
鼠を体のなかへ君の陰部を抉りとれ
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