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木槿の柩
† No Image†
kein/ カイン
木槿の柩/ムクゲノヒツギ
発売日:1998/11/01

※この情報は、2009/01/23 22:23のものです。



物悲しいギター、あまり激しい抑揚も無いサウンドながら、耳に馴染みやすいリズムで構成されており、
憂いを含む物悲しい眞呼のヴォーカルが特徴の曲。

許されない恋、不倫の詩。
歌詞にある「かえさない…。」が、『返さない』と『帰さない』で言葉遊びをしており、
「体が割れる」という表現は、女性二人への愛情に手を伸ばすには優しすぎる性格が災いし、
結果、自滅へと向かう男性を訪仏とさせる。

最後、落ち葉のように、破壊へと落ちて行く二人の男と愛人、
嘘によって始まり、嘘のように大切にしていた互いの居場所を二人で無くす。



やさしすぎる加害者は眠れないほど許せず 青空を避ける肌が鼓動と青い線を写す
惨酷な被害者と…花が目を開ける度に そっと君が壊れないように



keen scare syndrome

「keen」…哀歌
「scare」…怯える
「syndrome」…症候群

keinの激しさ+メロディもある煽り曲。
終盤の、眞呼の漂うようなコーラス部分の転調部分がぐっとくる。
タイトルと歌詞内容からすると、これは、
「kein」と「ファン」で作り出す「ライヴ空間」を歌っているのではないかと仮解釈。
倒錯、性、退廃と…タブーとされている世界が凝縮された歌詞・曲内容とも濃厚な曲。


かすかに叶いそうな求め出す喘ぎ出す言葉
鼠を体のなかへいっそこのまま奪われるなら
かすかに叶いそうな求め出す喘ぎ出す言葉
鼠を体のなかへ君の陰部を抉りとれ



my evaluation


  • まとめ

  • 限定500本、シリアルNO入り、眞呼の始まり、二曲とも人気曲となるデモテープ。
    上記のプレミア要素により、持っている人も少数かつ大切にしているファンが所持している。
    よって中古・オークション等でお目にかかることも少ない入手困難な作品。

    しかし、kein唯一の配布ビデオ「はじまり」にはこの一曲が収録されており、
    また、「嘘」のほうも、有志の方により、
    Youtubeやニコニコ動画で見れるので、聴けないという状況ではない。
    ライヴ音源ではあるがそちらでも十分と堪能してほしい。