一つ一つの音が精錬されており、サウンドは激しくも全体の流れはキャッチー。
まさに「一丸」という表現が相応しく、lynch.としてのバンドの核の部分が表面に出たシングル向けの曲である。
「THE AVOIDED SUN」リリース後、
過去作品のリメイクとしてリリースされた「THE BURIED」。
裏ではlynch.のコンポーサーである葉月が、曲を作れなくなるというスランプに陥っていた。
しかし、そのスランプから抜け出したキッカケがツアーの経験とファンの存在である。
この「Adore」は、『lynch.がlynch.として必要なのはメンバー以外の力も必要である』
そんな想いを歌ったものである。
ねぇ ここから現在が始まり 死ぬまで止まらないだろう
共に叫び謡う声のもとで
さぁ この先に纏う闇を照らせ
While reducing my life. (我が命、擦り切れる限り)
これまでのlynch.では出せなかったであろう意外性のあるミドルナンバー。
流動性のある…水が流れるようなギターサウンド。
曲タイトルは「幻」ではあるが、この幻の正体は「死別した恋人」である。
薬で忘れようとしても忘れられない。
祈り、すぐ近くに向かうために男は重力のまま大地へと舞う。
潰れた身体を取り残し、かつて愛した人へと向かう。大空へ。
ねぇ いつだって泣いて笑って 時を越えて
二人でいる事が当たり前で
もう帰らないなんて解っていても どこかで
あの日の二人にもう一度なりたくて
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