閉塞感があるヘヴィサウンドながらも繊細な一面を見せるlynch.のバラード。
バックの無機質感とヴォーカルの感情溢れる声といった両極のものが混在して良作となっている。
メロディ、控えめながらも存在感のあるコーラスがとにかく綺麗で何度も聴いてしまう。
タイトルの「forgiven」は動詞「forgive(許す)」の受動態だから「許される」。
歌詞の内容は、恋人との死別、そして再生。
誰も責めることなく、自分を許し他人を許し、
最後の瞬間だけは笑顔のままで離別を迎える。
最後、溢れる涙から愛を感じ、無の世界へ消え、やがて次の雨、
新しい生命…生まれ変わりのように花が咲く。生まれ変わることすら許されたかのように。
終わりの日に願う どうかこのまま笑顔絶やさぬように
忘れぬように
ただ君だけが 君だけが心閉ざさぬように
光の中往く事を願うばかり
世界のどこにでもいる腐った人間を非難した曲。
荒々しいデスサウンドと、かなりメロディアスなサビが共存する「dizzy:眩暈(めまい)」が起こりそうな曲。
「forgiven」でも「dizzy」という単語は出てきているのだけれど偶然かな。
静かな「forgiven」の後だからこそ、完全な憎悪に塗れた表現がギャップを起こして堪らない。
唾を吐いて笑う豚へ贈ろう この愛の唄を
祈りこめて 喉が裂け 割れるまで and round and round and round
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