"雪の彩"…ウィンターソングのようなタイトルだが、実態はそうではない。
この雪は本当の雪ではなく、その正体は"募る想い"。
無数の想いは自分に何を求めているのか、
自分の求められる姿を自問自答している歌詞。
ストレートなバンドサウンドながらもチェロの音色がそれを優しくさせる、
心に響くサウンドを提供するriceの始まりを感じさせる曲となっている。
季節が降らす雪は 白く蒼く
最哀の場所に捧ぐ 萌ゆる想い
心に突き刺さる 無償の雪は
私に何を問うの 何を見るの
チェロや生の弦楽器のみを使った柔らかいバラード。
物悲しい雰囲気を漂わせながらも、どこか優しく包み込むような音となっている。
無情にも進む時の流れ…、自分は何を求め、何を探すのか、
変わるのが怖い、しかし何も動き出せない自分を憂鬱に想う気持ちとの葛藤。
答えは導き出せないものの、"人の弱さを感じた"という感情がふわふわと漂う情景となっている。
陽が昇るまでに何かを伝えて
月が消える前に何かを伝えて
人は悲しいくらい強くない
生き物だから ただそれだけ
チェロと力強いサウンドを響かせるパワーバラード。
自分に力強く言い聞かせるように、誰かの心に言い聞かせるように、
心に届けようと感情を剥き出しにして歌う有紀のヴォーカルが映えた曲となっている。
不謹慎な解釈かもしれないが、この花とは…、
若くして亡くなったRaphaelのギタリスト華月のことではないかと考える。
その存在が自分を塞いでいた過去、
しかし、自分がその花に求められることは過去に縛られることなのか、
否、前進することこそが花を照らす太陽となるための道。
前向きな気持ちが記された内容となっている。
今 生まれたばかりの太陽待ってる
今 初めて笑った君を待ってる
「儚い」と咲いていた僕を塞いでた
ベースとドラム、チェロというシンプルな構成。
「ラララ」という歌詞の無い歌、
そのときの空気をパッケージしたかのようなそのときでしか出せない歌、「Air」
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