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アンゲルディエ
† amazon†
rice/ [ライス]
アンゲルディエ
発売日:2001/07/25
参考価格:¥1,575
価格:¥1,499 OFF : ¥76 (5%)
※この情報は、2010/02/22 23:36のものです。

真胎殿 大地望郷

曲構成自体はあまり重なっていないのに、音色が重く、
デジタルで重々しいSE。
思い出補正かもしれない…がこのとき、riceの曲はどんな曲だろう…と、ドキドキした。


アンゲルディエ 雪の彩

"雪の彩"…ウィンターソングのようなタイトルだが、実態はそうではない。
この雪は本当の雪ではなく、その正体は"募る想い"。
無数の想いは自分に何を求めているのか、
自分の求められる姿を自問自答している歌詞。

ストレートなバンドサウンドながらもチェロの音色がそれを優しくさせる、
心に響くサウンドを提供するriceの始まりを感じさせる曲となっている。

季節が降らす雪は 白く蒼く
最哀の場所に捧ぐ 萌ゆる想い

心に突き刺さる 無償の雪は
私に何を問うの 何を見るの


アンゲルディエ 月の彩

チェロや生の弦楽器のみを使った柔らかいバラード。
物悲しい雰囲気を漂わせながらも、どこか優しく包み込むような音となっている。

無情にも進む時の流れ…、自分は何を求め、何を探すのか、
変わるのが怖い、しかし何も動き出せない自分を憂鬱に想う気持ちとの葛藤。
答えは導き出せないものの、"人の弱さを感じた"という感情がふわふわと漂う情景となっている。


陽が昇るまでに何かを伝えて
月が消える前に何かを伝えて
人は悲しいくらい強くない
生き物だから ただそれだけ


アンゲルディエ 花の彩

チェロと力強いサウンドを響かせるパワーバラード。
自分に力強く言い聞かせるように、誰かの心に言い聞かせるように、
心に届けようと感情を剥き出しにして歌う有紀のヴォーカルが映えた曲となっている。

不謹慎な解釈かもしれないが、この花とは…、
若くして亡くなったRaphaelのギタリスト華月のことではないかと考える。

その存在が自分を塞いでいた過去、
しかし、自分がその花に求められることは過去に縛られることなのか、
否、前進することこそが花を照らす太陽となるための道。
前向きな気持ちが記された内容となっている。


今 生まれたばかりの太陽待ってる
今 初めて笑った君を待ってる

「儚い」と咲いていた僕を塞いでた



Air

ベースとドラム、チェロというシンプルな構成。
「ラララ」という歌詞の無い歌、
そのときの空気をパッケージしたかのようなそのときでしか出せない歌、「Air」



my evaluation


riceの1stシングル。
アンゲルディエ、「世の中を根本的に変革する」の意。
力強い意味を宿すためにこのタイトルが選ばれた。

三曲三様の力強さが宿り、riceとしての方針を見せた良いシングルとなっている。
リリースから大分立っているにも関わらず、愛される曲として存在している。

また、「月の彩」は、アレンジされてライヴで披露されたりもあるので、
是非ライヴに足を運んでいただきたい。
中古で入手困難な作品となっているが、
原価とあまり変わらない値段でも取り扱われていることもあるので、
気楽に入手するとよい。