logo

antlion
† amazon†
Sugar/ シュガー
antlion
発売日:2008/06/18

参考価格:¥ 1,575
価格:¥ 1,575
※この情報は、2009/02/01 20:05のものです。

antlion

ピアノ・サックスを取り入れた豪華なジャズサウンド。
ギターの使用コード数も多く、ドラム・ベースもテクニカルなものに従っており、
豪華な音に仕上がっている。ただ、本当に評価すべき点は、その音の心地よさと中毒性。

Sugarらしさが普段以上に出ており、かつ聴きやすいため人気曲となっている。
ライヴではサックス+ピアノが無いことが多いが、それでも曲としての魅力は損なわない。

Sugar(砂糖)と、ant(蟻)をかけた上に、「じわじわと音に溺れさせるような意味」を含めて、「antlion」。
歌詞も、蟻地獄のように恋に溺れていく様を描いている。
邪魔をしたり、騙したり、飾ったり、それは全て、一途すぎる感情ゆえ。
過度な感情は全てを壊す、それが本当に大切なものでも。
全てを災いし、もがき続けるものの、失ってしまう大切な恋を守るために。


悲しい目で哀願して 長い睫毛震わせても
可憐なdress もう纏えない


麝香漂う中で

歌詞、サウンドともにラテン的、情熱的なニュアンスが出ているカップリング。
エロティックなLokiのヴォーカルも麝香(ジャコウ)のような妖艶な香りを出している。


暗闇の中、互いに求めあう男女の情事。
砂糖のように甘く、麝香のように香る夜、次の夜も同じ場所で再び愛し合う。

白布(シーツ)の隙間に 繋ぎ合せた想い
恥じらい抑えられない だけど素顔隠し通して



男娼と黒猫 (antlion version)

過去、無料配布CDとしてリリースされた作品が、今回、「antlion」として登場。
前作ではベーシストが「殊」としてプレイしており、そのときはお洒落なカフェテラスのような雰囲気を出していたが、
今回はカフェテラスというよりも、BARのような…よりアダルティな色気のあるサウンドに変貌した。

歌詞は、黒猫のような素振りを見せる男娼に焦がれる女性の詩。
愛しても一方通行、すべては相手の気まぐれ。
報われないと思うものの、手を伸ばしてしまう。欲してしまう。


悲しきモノを蔑むような素振り 掻き乱されたパズル散らばるまま
壊れた殉教者 賛美を唄っても 報われないまま でも
「 want your bless」


my evaluation



このバンドはテクニカルな技術を持つメンバーが揃っており、
畑違いのテイストで魅せつけることが出来るのが武器だと考えるが、これはそれが極みとなった作品といえる。

今回の「アンプラグドバージョン」という、普段入れないピアノ・サックスが入ったシングル。
例え、普段のSugarではないという意見が出ようとも、俺はこの作品を押したい。
何度も聴ける作品かつ、初めて聴く人にも衝撃を与える作品だと胸を張れる。

ここまで言うならどんな曲かと、試聴していただけるとありがたい。
ワンフレーズだけでも気になる音が凝縮され、伝わるはずだから。