ピアノ・サックスを取り入れた豪華なジャズサウンド。
ギターの使用コード数も多く、ドラム・ベースもテクニカルなものに従っており、
豪華な音に仕上がっている。ただ、本当に評価すべき点は、その音の心地よさと中毒性。
Sugarらしさが普段以上に出ており、かつ聴きやすいため人気曲となっている。
ライヴではサックス+ピアノが無いことが多いが、それでも曲としての魅力は損なわない。
Sugar(砂糖)と、ant(蟻)をかけた上に、「じわじわと音に溺れさせるような意味」を含めて、「antlion」。
歌詞も、蟻地獄のように恋に溺れていく様を描いている。
邪魔をしたり、騙したり、飾ったり、それは全て、一途すぎる感情ゆえ。
過度な感情は全てを壊す、それが本当に大切なものでも。
全てを災いし、もがき続けるものの、失ってしまう大切な恋を守るために。
悲しい目で哀願して 長い睫毛震わせても
可憐なdress もう纏えない
歌詞、サウンドともにラテン的、情熱的なニュアンスが出ているカップリング。
エロティックなLokiのヴォーカルも麝香(ジャコウ)のような妖艶な香りを出している。
暗闇の中、互いに求めあう男女の情事。
砂糖のように甘く、麝香のように香る夜、次の夜も同じ場所で再び愛し合う。
白布(シーツ)の隙間に 繋ぎ合せた想い
恥じらい抑えられない だけど素顔隠し通して
過去、無料配布CDとしてリリースされた作品が、今回、「antlion」として登場。
前作ではベーシストが「殊」としてプレイしており、そのときはお洒落なカフェテラスのような雰囲気を出していたが、
今回はカフェテラスというよりも、BARのような…よりアダルティな色気のあるサウンドに変貌した。
歌詞は、黒猫のような素振りを見せる男娼に焦がれる女性の詩。
愛しても一方通行、すべては相手の気まぐれ。
報われないと思うものの、手を伸ばしてしまう。欲してしまう。
悲しきモノを蔑むような素振り 掻き乱されたパズル散らばるまま
壊れた殉教者 賛美を唄っても 報われないまま でも
「 want your bless」
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