Sugar流、疾走感のあるストレートナンバー。
それに加え、今回は枯葉が綺麗に散っているように感じる程の秋の季節感が漂う質感の曲である。
質感に貢献しているのは、SIZNAのギターをはじめとするマスタリングの綺麗さ。
「Sleepy」「浴槽」が好きなら気に入るはず。
歌詞の内容は、『裏切り』。
・・・本当に心から欲する、愛する人が自分の元を去ってしまった。
後悔や、憤り、戻る事を望んでもどうしようもない。その現実に耐え切れず、
ただ、別の誰かに抱かれては、愛する人のことを想う・・・悲しい曲である。
あるいはこれも裏切りという名の愛 ともに踊ろう 今は
変わりゆく姿を嘆いた 傲慢さが己を殺し
声を枯らす 貴方の美に
渦からゆっくりと這い上がってくるかのようなアルペジオ。
呪文のように歌詞を歌い上げるLoki。鬱を感じさせるメロディから、
一気に爆発させ、突っ切るサビへと入るという変拍子も満載の曲である。
こちらは、書き下ろしではなく、昔からのファンからは、お馴染みの曲である。
ここでの『錆』とは、身体にまとわりつく嫌悪感を示す。
錆をもたらす鉄を含んだ血液。決して剥がれることの無い錆。
乾いた傷跡を掻き毟るたびにボロボロと落ちては、また錆が生まれる。
そして身体だけでなく、心にもへばりついたものがある。心に傷を負い、
生まれた剥がれるはずの『虚構』という名の錆。
やがてそれは皮膚に錆のようにへばりついた。
「ただ、嘘では無い。でも、伝わらない。
形が無い、それでは無意か・・・?」
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