病室から見る景色。片足だけの雛鳥のように歩けなくなった少女を歌う。
本当なら、まだあの景色を歩いていて…そして…と、
止まない後悔と悲しみに暮れる少女。
絶望と涙、幾度と続いた後悔。
周りを見渡し、気付けば誰もいなくなっていた。孤独の病室。
帰れない、戻れない景色を見る少女、諦めが何度も過ぎるものの、
痛みを堪え、病室の窓を飛ぶ。
「まだ飛べるかな」…、雛鳥が見上げるかのように倒れ込み、見上げた空は、落日。真っ赤な空。
血で染まった真っ赤な花の上で見上げる。雛鳥の少女。
知っている人は知っている「落日」。
そう、ryoの前身バンド、GULLETの隠れた名曲のひとつである。
テーマは、「リトライ」。スローバラードで、今思えば、
今の9GOATS BLACK OUTの現状を訪仏とさせるようなニュアンスを感じさせる。
原曲のデモは、同じGULLET出身であり、
かつ現在サポートを行っているドラムakiによるものからである。
GULLETのときよりテンポは落ちているものの、良い部分を抽出し、
当時無かったakayaによるピアノを混ぜ、昇華され、今回、
通販・会場盤のみ収録された、9秒の空白の後に続くボーナストラックとしてリリースされた。
私雛鳥 夢見ているの 窓の外を見つめて
私雛鳥 動けないのに 明ける空を見て泣いて
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