Kra

星空列車の汽笛を聞きながら




  • 時の列車

    「星空と出会いと別れ」。曲の中にある物語が思い浮かぶような内容。気持ちのいいバンドサウンド…夜空を走っていく風景を醸し出す豪華なシンセの音。Kraの王道的な曲といえばそうかもしれないけれど、聴きやすさ、"何度も聴ける"点では今までのKraを凌駕している。このミニアルバムのなかでコンセプチュアルな内容。オススメ。





  • 街の灯

    夜を表現するのは、結良のベース音。

    マッチの灯さえも影絵の街 全て影絵にする大きな月

    …という歌詞表現のように…大人も読めるような…絵本のような夢がありつつもどこか陰りのある表現。これも、「星空列車」に乗っているような内容だが、「時の列車」とはまた違うジャズテイスト。





  • ダイアリー

    「続くと思っていた恋」。続くと思っていた想いが大人となって消えていく。だけどその想いは大切なモノ……といった内容。大人になっていく悲しさもあるが、笑顔で別れを言えるような前向きな想いも存在すると言い聞かせるようなゆったりとした曲調。懐かしさをあらわすようなギターの音がイイ雰囲気を出して、悲しい曲を悲しくなく聞かせてるのかも。





  • 行方知れぬ時

    ベーシスト結良の作曲。「零れていくように刻まれる"時"という存在」
    夜空から星が零れ落ちる…時が過ぎ去る様子を叙情的に表現した景夕のボーカル。疾走感と力強さを表したような曲。結良の作曲はどこか暗く、何度も聴けるカッコイイ曲が多い。この曲もそういう存在で、何度も聴けるような飽きの来ないような曲。





  • 天の川逃避行

    景夕作曲。アジアンテイストなギターサウンドから、這いずり回るように下がるといった展開。
    サビでは、耳につくようなメロディ重視な曲。かなりヒネた展開なので、五曲中、異色といえば異色な曲。歌詞の内容は「どこまでも、くだらない運命から逃げ出そう」と、星空列車に乗る…といった内容。ミニアルバムを締めくくるかのように今までの曲をフィードバックさせるような世界観溢れる曲。







  • まとめ


  • "ケラビアン〜"が実験なら、"星空〜"は、ストレートなロックサウンドが多いかな。聴きやすい感じ。個人的には両方とも聴くと、Kraの面白さが伝わるような気がする。二つの中で個人的にオススメなのが「行方知れぬ時」「時の列車」「天の川逃避行」。他二曲もイイ曲なんだけど、カッコよさで選ぶならこの三曲かな。Kraの可愛らしい部分を打破した作品。聴いてたらLIVE行きたくなってきたんだけど……気づいたらチケットが予約完売○| ̄|_







    >>BACK?