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clockwork oblivion
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オトガデッド/ オトガデッド
clockwork oblivion
発売日:2009/07/22
参考価格:\1,575
価格:\1,575 OFF : ()
※この情報は、2009/07/22 22:31のものです。
clockwork oblivion

どこか古ぼけた雰囲気を漂わせるヘヴィサウンドと、聴いていて気持ちのいいメロディ。
言葉にすると陳腐になるかもしれないが、ゴシックというより、ダークレトロ。

「clockwork oblivion (時計仕掛けの忘却)」というタイトルからも連想されるが、
定期的に増えては消えていく記憶の忘却について歌う。
懐古的なニュアンスを感じるサウンドと、忘却を嘆く歌詞のマッチ感が心地よい。

抱える痛みと引き換えに 大切な思いを渡した
忘れること願ったそばで なくしてくものたち求め
思い出をまた今日も一つつかみ 忘却の匣へ


Sora no tobikata

ヘヴィサウンドが主で聴かせどころのメリハリが効いているものの、
アコースティックな要素、デスヴォイスなどゴチャゴチャにひねた展開を見せるなど、
デタラメな曲展開を見せる、「Sora no tobikata」。

歌詞もどこかひっかかる単語はあるのだが、全体的な印象としては言葉遊びのようにも感じる。
あまりにもぼやけすぎる表現と、作詞家の苦しみや心情が交互に織り込まれていて、面白さは感じる。


飽きるくらいに届きそうもない歌、口ずさむ
果てる思い空に滲む反応 飛べないフリで何を見上げた
画く羽音 ふいの耳鳴りにメロディーを乗せた
歪む羽音 飛べないフリで空をなぞった


楽園

ゆったりと沈むようなダウナー系サウンド。
物語が展開していくように、各要所で演出が入る。
演出というと、たとえば、三種類の思考を持つ人間の語りが曲中で聞こえるのだが、
イヤホンで聴くと三種類の方向から聞こえてくるといったものだ。

「楽園」というタイトルだと天国などを想像するが、ここでは違う意味に考える、
何が正しく、何が悪なのかを超越した世界が「楽園」。
アダムとイヴが食した「善悪の知識の実」の逆、失楽園ではなく、楽園に向かう物語。

人間の罪悪感から解き放たれていく様子を重苦しいサウンドと共に奏でている。

教えて欲しい なにが正しくて
なにが罪だと言うの
それでも愛する人よ救われたいと願う 楽園へ


my evaluation


ex.VanillaのZenが率いるオトガデッド。
奇抜で個性的ながらもヴォーカルの質が残念がられていたZenであったが、
今回のオトガデッドではキャラを殺さず、巧くなったなぁと純粋に感じる。

1st Singleで活動も少ないながらも、オトガデッド独特というか、
こういった無機質、懐古、ヘヴィネスといったありそうで無かった感がよい。

まぁ、ここまではこれまで彼らの曲を聴いてきた人の意見で、以下は初めての人に対して。

雰囲気としては名古屋系の部類なんだけど…ヘヴィサウンドといっても音が弱い。
例えると、Fatimaがダークになって、エロを消して懐古になった…余計解らんか…。

まずは、myspaceでの試聴をしてみるとよい。そこで気に入ると買うと良い。
まだ売り切れる必要はないと思うが、紙ジャケットは初回だけっぽい上に、値段がそこそこするので注意してね。