logo


「流」
† amazon†
カリメロ/ カリメロ
「流」
発売日:2004/11/06
参考価格:\2,800
価格:\2,800 OFF : ()
※この情報は、2009/06/10 22:44のものです。
「流」

カリメロが解散を決めて、ラストシングルとして「流」を作成したとき、
【俺たちはまだまだやれるんじゃないか?】
【ここで終わらせるのは勿体無いなぁ…】と思わせるぐらいの秀逸曲。
カリメロのエッセンスがふんだんにつめこめられた曲。

ナオ独特のノスタルジックな和メロが光るギター。
しかし、この曲だけ、今まで「詞・曲:ナオ」となっているのだが、
この曲だけは『詞:ナオ 曲:豪/ナオ』となっている。
豪が一番叩きたいリズムからギター・ベースをのせるといった、
違った作り方をしたからである。

歌詞も「さよなら」。川で流れる水のように、
僕たちもただ…水のように始まりから終わりへと流れる…ただそれだけのこと。
そんなメッセージが露骨に詰め込まれている。

心から君を思います。 心から君を信じます。
でもそれだけのことだと思う、それだけのことなんです。
新世界

「流」がいままでのカリメロなら、この「新世界」は本当にカリメロとは別の領域に行ったような曲。
ユーキの独特の「あぃあぃあぃあぃ」といった声が特徴的。
歌詞は、逃避して、深く深く堕ちた先に見えた新世界。
それを表すか別の曲にいったかのような印象さえ受けてしまうほど、神秘的な間奏部分も聴きどころである。

下へ下へ下へ堕ちてゆく そこは新世界 導かれた僕
やがて溶けて消えてしまうだろう。
花火

前作「ノスタルジー」でも収録されていた色あせることの無いバラード。
ノスタルジーではただのバラードだったけれど、
この作品に入ることでまた別の意味を出してしまったような印象を受ける曲。
僕が「カリメロ」で、もう一人が「ファン」だと考えると…

本当にカリメロらしい別れ方ではないだろうかと思われる曲。
最後、余韻に浸り、涙を流すファンがいるかも…しれない。

花火のように一瞬の恋だと分かった時は
二人の心はもう二度とひとつには戻らないから
そして僕は一人きり 蒼い月に照らされて
暑い夏と熱い夜 ほら花火が消えてゆく

my evaluation


最後になって、よりカリメロが強く成長してしまった結果になってしまったこの作品。
口惜しさの残る、ある意味、後味の悪い曲。カリメロの思い出のアルバムのように、
この作品は、P.36 SPECIAL PHOTOBOOK 「No.E」が含まれており、ライヴでの写真がカラーで紹介されている。

2800円と値が張るため、「箱庭」を購入し、カリメロとしての【最後の結末】を聴きたい人だけが買えばいいと思う。
中古でもいいならそれでもいいだろうし。このレビューが何か、衝動を与えてくれると幸いです。
入門編というより、本当に好きな人にこそ買ってほしい。そんな作品です。