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ツラヌクヲト
† amazon†
レオン
ツラヌクヲト
発売日:2005/06/10
参考価格:¥ 1,260
価格:¥ 1,260 OFF : ()
※この情報は、2009/05/31 02:31のものです。
ツラヌクヲト

歌モノとギターロックが混じったシンプルで聴いていて耳が疲れない…優しくもストレートな曲。
"波乱万丈な毎日じゃないと生きている気がしない"という思っていたが、
"平凡な毎日もいいかも"という自分がそこにいた。
しかし、いざステレオに入って音を鳴らすと、「ここが自分の居場所」と改めて実感した自分。
改めて中途半端じゃない自分の音楽を表現しているという楽しさや意思が伝わってくる、
レオン初の一曲にふさわしい想いの詰まった、「ツラヌク」という言葉が伝わる曲。

ステレオタイプに任せ 上手く年をとること
人はそれを成長と呼ぶんだろう

この世界に馴染む服に着替えなくてもいい
生きる場所がここにある

捨て猫のバラード

哀愁が漂うセピア色の景色が漂うような音色。寂しくも温かく…強いサウンドとメロディ。
タケルの柔らかい声が聴いていて疲れず何度もループして聴けるように想う。
そんな音楽に載せる歌詞は、「対人恐怖症」。
薄暗い路地浦の片隅、人と接することを避けて、ただ同じ場面を見続ける。
捨て猫をそのような「人間」と照らし合わせる。消えることのない、温もりと傷口をなぞる。
人を拒もうと心の表面で想う。しかし、愛されることを心のどこかで望む。

アルコール漂う寂れた街で 抱き上げてほしくなる時もあるけれど
深くなるほど怖くなるんだ 触れることさえ儘ならず

せめてもう一度だけ ただ自分 愛したいと 心から愛したいと
捨て猫は鳴いた


my evaluation


「空虚感の中にある強さが滲み出るロック」。そんなレオンの音であるように思えた二曲入りシングル。
自分がレオンが「好き」か「好きじゃないか」が解る判断材料としては最適なシングルである。
音が安っぽく聴こえず、心に沁みる、純粋な強さが音に出る。そんなバンド探していたら是非オススメ。
特に「捨て猫のバラード」が個人的にだが名曲過ぎる。メロディは単純なのに良いバラード。
歌詞の薄暗さと、寂しさもリンクしていて良い。解散しても、良い作品は良い作品となって残るものである。