哀愁が漂うセピア色の景色が漂うような音色。寂しくも温かく…強いサウンドとメロディ。
タケルの柔らかい声が聴いていて疲れず何度もループして聴けるように想う。
そんな音楽に載せる歌詞は、「対人恐怖症」。
薄暗い路地浦の片隅、人と接することを避けて、ただ同じ場面を見続ける。
捨て猫をそのような「人間」と照らし合わせる。消えることのない、温もりと傷口をなぞる。
人を拒もうと心の表面で想う。しかし、愛されることを心のどこかで望む。
アルコール漂う寂れた街で 抱き上げてほしくなる時もあるけれど
深くなるほど怖くなるんだ 触れることさえ儘ならず
せめてもう一度だけ ただ自分 愛したいと 心から愛したいと
捨て猫は鳴いた
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