作品のタイトル…「Red florid」は"血液"、「ELIXIR」は、"万能薬"という意味。
作詞作曲は、てまり。自分の思惑通りに生きれなかった女性の末路を嘲笑したような内容。
曲調は、腹の底をえぐるような機械的で重低音が特徴で、ライヴの起爆剤となるような曲。
サビでは一気に晴れたような明るさになるけれど歌詞は、すごくシニカルな表現。
「ママに貰った白いドレスが似合う女になれないわ まるで正反対のコントラストも笑えるけど」
「優しさと恐怖の共存」。
食べ物も無く、これ以上生きられるかどうか解らない極限の状況に追い込まれて、
助かる方法を探したけれど……見つからなかったといった内容。
ドラマーである、けいとによる原曲だからか、
独特な雰囲気があって、延々と同じフレーズを弾く歪んだギターが不思議な感覚をもたらす。
ゆっくりゆっくりと異空間にひっぱられるような。
イメージとしては…黒に近い緑……ってカラー…気味が悪いんだけど、
聴いてしまうという変な曲。
さよなら さよなら 愛しき我が子
このまま このまま 安らかなるまま
さよなら さよなら 可愛や我が子
一樹原曲。透明感と優しさ、疾走感が共存したような曲調。
歌詞の内容は「別れ」。言わなければいけないけれど言えない別れの言葉を仕舞いこみ、
星空の下で朝まで一緒にいることにある。
別れたくないけれど別れないといけない、別れを惜しむ気持ちが前面に出た切ない物語が内容となっている。
ロマンチックで、「片足のビアンカ」「解脱の絲」に比べるとずっと素直な表現。
他のバンドに比べて疾走感のある曲が少なかった、Ruvieにとって、いい武器となる曲が生まれたと感じた。
ベルベットの夜空の闇に 白い月と銀の星と
君の頬がキスの微熱で赤く染まって 熱を帯びてゆく
|
my evaluation
タイトルの中にもある赤い色の持っている「強さ」「華やかさ」「ケバケバしさ」そして「優しさ」を表現。
三曲としてバランスが取れているので、初めての購入でも有りといえば有り。
「片足のビアンカ」は、"sleep under sun"の延長線上にある曲で、
「解脱の絲」はありそうでなかった曲。
「星屑」は足りない部分を補った素直な曲。
簡潔に言えば、「進化した曲」→「飛び道具的な曲」→「素直な曲」。といった内容だ。
続けて聴くと、結構アッサリ目な作品で、BGMとしてループで結構聴けるかも。
「もう一枚買おうかな」って気分が沸くか沸かないかを試すことで「好き」か「嫌い」かがはっきり解ると思う。
Ruvieとして、大切な曲となったのは、「片足のビアンカ」「星屑」だろう。
特に、LIVEの「星屑」を聞いて、気になった人もいると思うのでぜひ聞いていただきたいところである。
|
| |