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Thy soul, be beautiful.【TYPE A】
† amazon†
Ruvie/ ルヴィエ
Thy soul, be beautiful.【TYPE A】
発売日:2007/07/25

参考価格:\1,600
価格:\1,600
※この情報は、2009/05/07 23:29のものです。
Thy soul, be beautiful.【TYPE B】
† amazon†
Ruvie/ ルヴィエ
Thy soul, be beautiful.【TYPE B】
発売日:2007/07/25

参考価格:\1,600
価格:\1,600
※この情報は、2009/05/07 23:29のものです。
nameless song

歪み重いサウンド、深いサイコを描いた歌詞。
そんな楽曲が多い中、「星屑」という楽曲が生まれた。
明るい曲と一言で片付けられない何か…巧く言葉に出来ないけれど、
気がつけば何度も聴いていた。今作、「nameless song」でもそれを感じた。

楽曲「星屑」で別れを告げ、るう゛ぃえが半年の休止を経て復活。
三日間の復活祭が行われたが、一日毎に無料配布CD三枚がリリースされた。
内容としては曲名は無く、とある一曲の断片的な部分のみ収録されていた。
その三枚が一つとなった曲が、「nameless song」である。

諦めた世界に、神聖な光を感じさせる希望に満ちた曲。
一筋縄ではいかない世界が広がっている。

歌詞は、「希望」。
何度も傷つき倒れそうになりながらも前を向く。しかし途中途中、
そんな自分に近づく人間がいる。中には善人もいれば悪人もいる。
哀れみを乞うようにすがる人間達もいる。
そんな人間達の中で、大切な貴方が笑ってくれるなら、少しづつでも、歩ける。
喉が割けても歌える。今日が死に、明日が来ても、目をそらさず、生きる勇気。
それを歌った名も無き曲。

温室で育つ花は 冷たい雨を知らない 無邪気な殺意。
そして僕達は罵り合って生きている。違う!違う?…違う。


gaze

ライヴでは起爆剤のような役割を持つカオスな曲。1分36秒と、
2分を切るものの、Ruvieのダークが詰め込まれている。
毎回、歌詞は映画のように映像が見える表現が多いのだが、今回は、
散文した歌詞…。一行一行で凝縮して表現している。
あらゆる苦痛から逃れるために快楽を得て、逃げ道を探す。
その探す工程で、いろいろなものを失う。優しかった、かつての君であったり、
大切であった、僕であったり。

毎夜に 背を這う無数の蛇 潰れてゆく君と
不規則にレベルを変えるサンドノイズ


fool or wise

「gaze」からの流れで広がるは、機械的なリズム、ノイズ、感情が混ざった曲。
繊細という言葉から離れるように猛々しい掛け声、でもダークでもポップでもない。
繋ぎ合わせていた君と、僕。手を離し、自ら闇の中へ落ちようとする君。
闇に落ちたその瞬間、自由になる。代償を払ってまで得た自由。
その選択は、愚者か賢者か。

剥離するのを恐れて 繋ぎ止める為の糸を
手繰り寄せてはそこに夢を見る

ウツクシイ、セカイ。

A-typeにのみ収録された曲。飛行船に乗ったかのような、浮遊感のあるゆったりとした曲。
未だ見ない美しい世界が、ヴォーカル手鞠によって表現されている。
言葉一つ一つが、本当に美しく芸術的。一つの小説を読みながら旅をしているような。

空はどこまでも広がり、海はその青を映し込む
ソーダ水に溶けてゆくバニラ

星天、狂騒。

B-typeのみ収録された曲。Ruvieらしい曲。
イメージとしては…パレードを見ている。様々な人種が踊っている。仮面を被ってくるくると。
しかし、その仮面の裏にあるのは、狂気、優越、絶望、殺意。ありとあらゆる負の感情を体温で隠した人間。
そんな負の感情を、月が吸い上げる。星天の下、全ての人間はひとつとなり、浄化される。
狂騒という言葉がよく似合う。パレード。ひとつになる。

教会の鐘の音が13度こだました
君の手は僕の手を離れて宵の闇へ_

my evaluation


哲学的、感情的、ドラマチックな表現・・・それがRuvie。
歌詞が絵画的で、深い表現が満載で、世界観にどっぷり浸り人にはオススメ。
A-type、B-typeと分かれて、曲が分かれるがどちらも良い曲。
美麗な表現を読んでみたいなら「ウツクシイ、セカイ。」
曲に引き込まれたいなら「星天、狂騒。」がオススメ。
俺なら・・・そうだな、初めて聴く人には、「B-type」を勧める。

るう゛ぃえ時代の曲とは、一線を引くかもしれないほど、新しく風変わりしていて、
深みを増し、より良いバンドとなって帰ってきて嬉しく思った一枚。

フルアルバムとして聴きたいという欲求は出てくるけどね。
ただ…カッコイイバンドだけど、一枚、1680円で四曲入りは厳しかった。