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ウタゴエ
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東京ミカエル。/ トウキョウミカエル
ウタゴエ
発売日:2008/11/05
参考価格:\1,575
価格:\1,496 OFF : \79 (5%)
※この情報は、2009/06/08 21:13のものです。
ウタゴエ

「優しい声で彩られた想いが響き渡る」という言葉が似合う曲。
疾走感のあるリズムと、流れるような気持ちがこもったメッセージ。
無意味な比喩や、上辺だけで考えた想いがのせられていない、大切な歌。
東京ミカエル。の、素直な気持ちが全面に出た、
三連続リリース最後を締めるのに相応しい曲となっている。

自分以外の存在、そしてやがて自分自身の存在理由についての苦悩を歌っている、
しかし、そこで終わるのではなく、苦悩の先、やがて、主人公はその存在理由を作る術を見つける。

誰かのために歌う。大きな声で歌う。顔も名前も知らない人のために。
そして、誰かがその声に耳を傾け、自分を見つめている人達が増えた先に、自分の存在理由が生まれる。

君だけに聞こえる様に歌っていた筈の僕の声は
いつの頃からだったかな?大きな声で歌ってた
あおの景色

東京ミカエル。がずっと温めてきた作品で、今回カップリングとしてリリース。
「ふわふわ」と、シャボン玉が浮かぶ青空のように、すんなりと沁みていくメロディが聴きどころ。

アルペジオギターと、最小限の音、真田一航の声。東京ミカエル。としての癒しが極端に出た作品。
その優しい音色で描かれている歌詞世界は、大切に想っていた人を描いた絵、主人公が描いた絵である。

いつか見た優しい笑顔を描くものの、完成形はどこか切ない色で包まれていた。
望まれれば何にでもなれた。心の中にいる自分に翼を描けば、飛べる気もした。
「好き」という言葉は届かない。何度言っても届かない。彼女は、あおの景色に飛んで行った。

ねぇ ねぇ ねぇ 呼んでみても、振り向いても なんで君がいないのだろう

my evaluation


俺の中では、この作品は、東京ミカエル。のピュアな部分が、突出して出た作品に感じた。
「東京ミカエル。」の作品に一番触れやすく、コアな部分が描かれていて、それでいて優しい作品。

シングルとしてはかなり良い。値段を除いては。(苦笑)
なんでこんなに高いのか。インディーズも厳しいのだろうか。何故にこんなに高い。

しかし、東京ミカエル。が気になった人にも触れやすい音ではある。
ダーク好きには全くつまらないかもだけれど。バンドとしてのカラーが良い色で出ている。

両曲とも良い曲なので触れてほしいという気持ちがある。そこに一ファンとしての偽りはない。