「自己回帰」

それが彼らのバンド名の由来であり、 彼らを知る上で、もっとも重要なキーワードである。

繊細な音楽を奏でていた彼らだったが、何度も自分達に纏わりつく先入観を尽く破壊し、 自虐的な歌詞、ヘヴィサウンド、ラウド感といった「繊細」とはかけ離れた音質と混沌とした世界を手に入れていく。

その変貌振りにファンも戸惑い、離れていった者達は少なくなかった。しかし彼らは、その痛みを受け入れ、何度も自己回帰を繰り返し、進化を遂げていく。

結果、昔のままでは辿り着けない音楽性を得た洗練されたバンドへと変貌した。言うなれば、付いていたものから無駄なものを削いでいき、最後に残った部分がより洗練されていく刀のような存在。

バンドサウンドだけでなく、ヴォーカルも含め細かい表情を見せる、RENTRER EN SOI。 変化していくことで得る痛み。その痛みの先にある絶対に侵略を許さない聖域へと向かおうとするバンド。